突然ですが、銀行員の仕事は、はっきり言って面白くありません。
社内政治をしっかり行わなければ出世することは難しく、常に上司の顔色を伺わなければなりません。
顧客本位の営業をすることも難しいのが現状です。
出世しないと将来ろくな出向先が与えられないため、多くの銀行員はしのぎを削って出世争いをしています。
こうした現状に疲れ、銀行を辞めたいと思っている方は沢山います。
しかし、銀行は給料が高く福利厚生も非常に恵まれていることから、なかなか辞める決断がつかない方も多いでしょう。
毎日憂鬱に過ごしていることが本当に良いことなのでしょうか?
なぜ、多くの人は銀行を辞めることにためらいがあるのでしょうか?
銀行を辞めるには、ちょっとした勇気があれば簡単に行えますし、辞めた後の人生もそんなに困りません。
そこで今回は、銀行を辞めることに、ためらう理由と辞める勇気の持ち方について説明します。
実体験を踏まえたこの記事は、銀行以外の安定した大手企業で転職を考えている全ての方の参考になるはずです。
ぜひお読みください。
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銀行を辞めるのをためらう理由は様々ですが、主な理由は4つに集約されます。
銀行を辞めるのをためらう理由についてわかりやすく説明していきます。
銀行、特にメガバンクはなんだかんだ給料は高いですし、福利厚生もしっかりしています。
支店長になれば年収1500万円は下りませんし、出向先もある程度保障されているので、将来困ることはほとんどないでしょう。
また、福利厚生も非常に恵まれており、例えば都心の一等地に社宅があり、70平米位の広さの家に月2万円〜3万円で住めます。
このように非常に恵まれた環境で仕事しているため、どんなに仕事がつまらなくても、この好条件や好待遇を捨てることにためらいがあるため銀行を辞められない人は非常に多いです。
銀行の財務基盤は非常に固く、社会の経済基盤・強固なインフラとして機能していますので、ちょっと不況だからといってすぐに潰れたりする事が無いのも事実です。
銀行員の好条件・好待遇が当分の間は安泰と考えるのは決して間違いでないでしょう。
銀行は斜陽産業といわれてはいますが、なんだかんだ銀行に勤めているという社会的ステータスは高いです。
銀行、特にメガバンクに勤めているというプライドが邪魔をし銀行を辞められない人は非常に多いでしょう。
また、あなたがプライドを持って働いているのは、自分自身にも家族にも、大きな価値となっているはずです。
先ほど説明した通り、メガバンクの場合、支店長になれば年収1500万円は保証されます。
支店長になれなくても支店長代理になれれば、年収は1000万円から1200万円もらえるので、まず生活に困ることはありません。
今のご時世、なかなかこれだけの給料をもらえる会社はないでしょう。
銀行を辞めた後、銀行にいた時以上に稼げるのか不安に思い、銀行を辞められない人は非常に多いのです。
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銀行員は、一般的に学歴が高く頭が切れる人が多いです。
しかし、社内政治に追われ、どうでも良い仕事をしている銀行員が多いことも事実としてあります。
銀行員はプライドは人一倍高いですが、このようなどうでもよい仕事をしていると心の奥底では、自分は無能だと思っている人も多いのです。
自分は無能だと思っているので銀行を辞められない銀行員は一定数いるでしょう。
銀行を辞める決断をするのは難しくて当然です。
これだけの好待遇で守られているところからわざわざ出る必要はないと思う銀行員は多いでしょう。
しかし、果たして、毎日憂鬱に過ごしてまで守るべきものなのでしょうか?
もちろん、家族を養う必要がある人も多いので、自分が犠牲になれば良いと思っている人もいると思いますが、人生は一度きりです。
しかも、頭が働き、元気に過ごせる時期は限られています。
そのような大切な時期を嫌な気持ちで過ごすことに何の価値があるのでしょうか?
多くの銀行員は、銀行を辞めてしまうと生活が崩壊してしまうと思っているかもしれませんが、実際そんなことはほとんどありません。
また、銀行を辞めるという決断をしないと新しいものを掴むことができないのが現実です。
次の章では、銀行を辞めても案外問題ない理由について整理して説明します。
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銀行を辞めても問題ない理由は実はたくさんありますが主な理由は3つあります。
銀行を辞めても問題ない理由についてわかりやすく説明します。
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何かと無能扱いされる銀行員ですが、ほとんどの銀行員は基礎的能力は非常に高いです。
ビジネスマナーもしっかりしている人が多く、多くの企業で重宝される人材が揃っています。
特に若ければ若いほど元銀行員の転職は良い条件で行うことができるでしょう。
また、一度メガバンクを辞めても、再び大企業に勤める人も決して珍しくありません。
銀行を辞めても大企業に勤められるチャンスがあるのは銀行を辞める大きな後押しになるのではないでしょうか?
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インターネットの飛躍的な進展によって、一昔前に比べお金を稼ぐ手段を格段に広がっています。
最近、流行っているYouTubeもそうですし、ウェブライターやコンサルティングなどをインターネット上で行うことも可能です。
銀行で培った幅広い知識を生かすフィールドは無限にありますので、銀行を辞めても収入で困ることはあまりないといえるのではないでしょうか?
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法人や個人の顧客を担当していた場合、過去の担当顧客が力になってくれるケースは非常に多いです。
担当していた企業に転職する銀行員は非常に多いですし、個人の顧客から仕事を紹介してもらうケースもたくさんあります。
もちろん、銀行社内のネットワークも大きな力になりますが、元担当顧客が力になってくれるケースが多いのも銀行を辞める大きな後押しになるでしょう。
せっかく入行した銀行を辞めるのはもったいないと思う方は多いでしょう。
銀行の仕事が面白ければ、ずっと銀行に入るべきだと私は思います。
しかし、もし銀行の仕事がつまらなく大きなストレスを抱えているのであればぜひやめることを決断してください。
銀行を辞めるとなるとその後の人生が崩壊してしまうのではないかと思っている方も多いかもしれませんが、ほとんどのケースでそのようなことにはなりません。
むしろ、辞めることによって得られるものは非常に多いです。
体も頭も元気な一番良い時期をストレスで蝕まれてしまってはあまりにも勿体無いと思いませんか?
ぜひ、今回の記事が銀行を辞める際の参考になれば幸いです。