40代を迎えると、仕事の上での成長が頭打ちになってきたり、自分の自由になる時間が少なくなったりして、どこか「新鮮味のない生活が続いている」と感じる人も多いのではないでしょうか。
そのままの状況を放っておくと、周りの意見に流されるまま、いつしか自分の意志で行動できない人になってしまうかもしれません。
20代から30代に移行する際は、30代を「20代の延長線上」でとらえることができました。
しかし、30代から40代に移行する場合、以下のケースのように30代の延長線上で物事を考えることは難しいのです。
よく、40代は人生のターニングポイントと言われますが、総じて周囲から求められる役割が変わってくるため、そのギャップに心がすくんで身動きが取れなくなってしまうケースは珍しくありません。
40代で30代を引きずったまま、人生における重要な決断を先延ばしにしていると、50代以降になって人生を後悔してしまうおそれがあります。
この記事では、40代を迎えてから「未来を見据えて行動できない人」の特徴に触れつつ、変化を拒んだ結果生まれる後悔と、辛い未来を避けるための考え方についてご紹介します。
少しでも当てはまることがあったなら、これからの生活を見直す時間を設けた方がよいかもしれません。
自分の心身のコンディションが衰えていることを自覚しつつも、今の状態を維持する生き方に危機感を抱いている40代には、いくつかの特徴が見られます。
以下の点に心当たりがある人は、新しい行動を起こさなければならないタイミングにおいて、重い腰を上げるのに苦労するかもしれません。
40代になり、職場や家庭で以下のような状況を経験した人も多いはずです。
このような悩みを抱えている人は、純粋に脳が衰えているのではなく、生活スタイルそのものに脳を衰えさせる問題がある可能性があります。
何もかもが新鮮に見える20代と違い、40代以降はできるだけ脳に積極的に刺激を与えなければ、劣化のスピードが早くなってしまうのです。
その一方で、知能は年齢とともに向上し、中には語彙力のように60歳を過ぎてからピークを迎える機能もあることが分かっています。
物忘れ・脳の順応性の衰えは、脳に悪い生活を送っていることが一因かもしれないのです。
認知症・発達障害の研究を行っている医師の加藤俊徳さんは、以下のように脳の成長について説明しています。
「脳の神経細胞の数は、生まれたときが一番多く、年齢とともに減少しますが、使われていない未熟な脳細胞は、新しい刺激によって発達します。そして、ネットワークが強化されることにより、脳はさらに成長できるのです」
※出典元:脳が老けないためやるべきこと、やめたほうがいいこと
ただ年齢とともに神経細胞を減少させていくのは、有益なリソースを垂れ流しているだけの非常にもったいない状況と言えます。
40代になっても脳を活発化させるには、好奇心・前向きな考え方を維持できる習慣を身に付けることが鍵になります。
加藤さんによると、以下のようなことを続けていると、脳の成長を妨げてしまうとのことです。
※参照元:脳が老けないためやるべきこと、やめたほうがいいこと
逆に、以下のことに取り組むだけで、普段使わない脳領域が活性化する可能性があるそうです。
※参照元:脳が老けないためやるべきこと、やめたほうがいいこと
ちなみに、筆者の体感としても、これらの意見は納得のいくものだと思います。
筆者は、結婚して以来、妻に対して毎日「ありがとう」を言うことを意識してきました。
この習慣が良い方向へと向かっているのか、結婚して2021年で15年目を迎える状況でも、お互いを尊重した付き合い方ができていると感じています。
また、夫婦でお互いに自分の家事を褒め続けていると、いつしか嫌な家事がなくなっていきます。
どちらかが体調を崩しても、料理・洗濯・掃除に抵抗を感じることなく取り組めるようになったので、良い習慣だったと振り返ることができました。
社会人生活が長くなるにつれて、毎日の行動半径が固定化してしまうことは珍しくありません。
自宅と会社の往復で平日が終わり、休日はいつもの場所で買い物を済ませる生活が続くと、誰でも人生にマンネリを感じてしまうはずです。
もともと、脳は効率的に働こうとする「自動化」という性質を持っているため、何度も同じ経験をすることによって自動的に最短ルートを選ぼうとします。
自動化自体は人間の生活にとって必要不可欠なものではありますが、あまりに自動化に頼り過ぎてしまうと、脳が活発に働かなくなってしまいます。
仕事においても同じで、マネジメントがうまくいっている場合、自分が手を出す場面は次第に少なくなっていきます。
また、高い再現性を求められる仕事に従事していると、新しい発見が少なかったり、仕事の進め方をドラスティックに変える機会が少なかったりするため、結果的に脳への刺激が減っていくおそれがあります。
毎日の暮らしで楽しみがないと、その分だけ喜怒哀楽も少なくなっていきますし、顔を合わせる人も固定化していくことでしょう。
例えば、早起きして散歩する習慣をつけるなど、今までとは違う何かを始めることで、マンネリ打破に向けた行動を起こすことが大切です。
ちなみに、筆者がおすすめするマンネリ打破の方法は「自分がまったく興味のない分野を探し、手を出してみる」ことです。
筆者は車中泊が趣味の一つですが、もともと車中泊に興味があったわけではなく、始めたきっかけは花火大会のせいで泊まりたいホテルに宿泊できなかったことです。
久しぶりに連休が取れたのでどうしても旅行したいという一心から、寝るには不向きなコンパクトカーで車中泊を敢行したところ、意外と眠れることに気付けました。
それ以来、車中泊にのめり込むようになり、アウトドアという新しい趣味を手に入れました。
仕事・プライベートの充実には、少なからず人間関係にも配慮しなければなりません。
前職とは異なる文化の中に入って仕事をするためには、既存の考え方・物事のとらえ方を見直さないと、どこかで挫折してしまうおそれがあります。
年齢が上がるにつれて、自分より下の世代ともコミュニケーションを図る機会が増えますから、自分の内面を鍛える機会も多くなります。
過去に転職を経験している人ならイメージしやすいかもしれませんが、転職することで年下の上司ができたり、年上の部下ができたりします。
新しい環境下では、前提知識や考え方を随時アップデートしていかないと、話の流れについていけなくなるでしょう。
すると、仕事を覚えるスピードにも少なからず影響を及ぼすため、自立が遅れる傾向にあります。
一つの会社で長年働いている人であっても、年長者・入社が先の人が偉いというメンタリティから離れられないままでいると、自分だけでなく組織に悪影響をもたらします。
このような傾向は、脳が成長を止めてしまう一因となるため、年齢や役職にかかわらずコミュニケーションを取ることを意識しましょう。
筆者が年下にアプローチするなら、自分の分からない分野・かつ年下のスタッフが知っているであろうことについて、質問を投げかける形でコミュニケーションを図ります。
ツイッター・インスタグラムの使い方が分からないなど、自分より若い世代の方が知識を持っていそうな分野について、学ぶ姿勢を見せるのです。
実際のところ、インスタグラムは必ずしも若年者だけが使っているわけではなく、還暦を迎えた方が写真をアップしているアカウントもあれば、企業アカウントもあります。
知らないことを学ぶ機会が増え、自分でも運用できるようになれば、新しいビジネスチャンスが生まれるかもしれません。
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新しい刺激を与えることで脳が成長するのであれば、40代でもまだまだ伸びしろがあると言えそうです。
にもかかわらず、居心地の良い環境で変化を拒みながら生活していると、50代以降になって40代での過ごし方を後悔することになるでしょう。
以下に、50代以降が後悔しがちな「40代でやっておけばよかったこと」についてまとめました。
40代を迎えた状況で貯蓄が少ないと、将来の生活に不安を感じてしまうのは無理のないことです。
日本人は堅実な国民性というイメージが強いかもしれませんが、ふたを開けてみれば40代で貯蓄ゼロという世帯は珍しくありません。
金融公報中央委員会の統計「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」によると、2020年の調査で「預貯金も含めた金融資産の保有額が0円」という世帯が約16%存在していることが分かっています。
また、老後の生活への心配(複数回答可)として、「年金や保険が十分ではないから」・「十分な金融資産がないから」と回答している世帯がそれぞれ70%を超えており、お金の問題は多くの世帯で共通していることが分かります。
子供の成長や親の介護など、40代はライフスタイルの変容とともにお金がかかる時期でもありますから、役職定年などで年収減少のリスクがある50代を迎える前に、何らかの準備を進めておいた方が安心です。
お金の問題を解決するにあたり、もっとも堅実な方法は貯蓄ですが、銀行の金利は低いため資産運用も検討した方が有利です。
FXや仮想通貨といったハイリスクなものではなく、株式投資のように株主優待など複数のメリットがある投資対象を選べば、家計を助けることにもつながります。
投資に興味はあるものの、お金が貯まらず悩んでいる人は、まず普段の生活を見直すことから始めてみましょう。
総合的に家計を見直したいのであれば、ファイナンシャルプランナーに相談するのも一手です。
役職に就いて仕事が忙しくなると、セクションによっては新しい人脈を作る機会が少なくなり、仕事上の人間関係が中心の生活になりがちです。
しかし、仕事を充実させることだけが人生のすべてではありませんし、万一職場を離れるようなことがあれば、会社の外の人間関係が重要になってきます。
会社員生活が長くなると、社内のローカルルールに馴染み過ぎるあまり、自然と上から目線になってしまうなどの弊害も生まれます。
企業の規模が大きかったり、公務員など安定した環境で働いていたりすると、その傾向はより強まってきます。
人間は、外の世界を知らない時間が長くなると、他業界に対する無知やコミュニケーションの稚拙さが表に出てしまいがちです。
20代・30代で許されることが、40代では許されないケースも往々にして存在するため、外の世界を知ろうという気持ちを忘れてはいけません。
ただ、とにかく人脈を作ろうとして異業種交流会に顔を出し続けても、努力が徒労に終わってしまう可能性が高いでしょう。
良い人脈を築くためには、まず自分自身が「この人に会ってみたい」と思われる人材になることが大切です。
誰かに影響を及ぼすには、まず自分から発信を心がけることが近道です。
SNS・ブログ・社会活動などを通じて、自分のパーソナリティを知ってもらう努力からスタートすれば、そこから新たなつながりが生まれやすくなります。
新しいことを勉強するのは、ビジネスパーソンとして年代を問わず重要なことです。
そして、新しいことに挑戦するにも、勉強が必要な場合があります。
例えば、40代を迎えてから転職・独立を検討している場合、無資格・未経験で現職とは違う業界を目指すのは難しいものです。
逆に、難関国家資格を取得するなど、勉強によって職歴と関係ないところから新しい道が開けることもあります。
新しい道を目指すにあたって、未来を分けるファクターの一つが勉強であり、自分の将来を見据えて学ぶべきことを学んできたかどうかが、40代以降の人生に少なからず影響してきます。
特に、自分が適職に就いていないという自覚を持ちながら、毎日の仕事をこなしてきた経験のある人は、挽回の機会を50代以降に回すことは避けたいところです。
仮に、目標とする資格取得に届かなかったとしても、そこまで努力してきた経験を活かせる場面に遭遇するかもしれません。
また、語学などのように、資格の取得とは関係なく勉強することそのものがアドバンテージになる分野もあります。
脳が生涯にわたり成長の余地を残していることを考えると、こまめに新しい刺激を与える意味でも、勉強の習慣を身に付けることは大切です。
結果にこだわらなければ、独学は思い立ったらすぐ始められるものですから、ある意味ではもっとも「しなかったことを後悔しやすい」努力と言えるかもしれません。
人生の1/3以上を一緒に過ごす家族との関係は、良好であることが望ましいものです。
しかし、普段から一緒にいるからこそ、甘えやわがままが表に出やすく、それゆえにパートナーとの関係が悪化してしまうことも珍しくありません。
子供が成長し、進路選択の時期を迎える頃になると、思春期における接し方についても考える必要が出てきます。
その時期に子供と向き合わないまま過ごすと、家庭内に禍根を残す可能性もあります。
家族関係のこじれは、将来的に相続の問題でもめるリスク要因になるため、できるだけ家族と過ごす時間は大事にしたいところです。
特に、子供が自立してからは、パートナーと過ごす時間が長くなりますから、普段から相手を尊重して行動しましょう。
家庭での時間を充実させるポイントは、家事の時間を減らして「団らん」の時間を増やすことです。
会話によって理解が深まるのは、ビジネスシーンだけでなく家庭でも同じですから、家族と過ごす時間の大切さを意識することが大切です。
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現状を変えたくて焦りを覚えている40代もいれば、将来を楽観視して目立った行動を起こさずに過ごす40代もいます。
しかし、40代以降の人生には、ほぼ等しく新しいイベント・変化が待ち受けています。
行動すべきことが分かっているのに行動できない40代は、少し先の未来を見据え、リスクに備えた行動が求められるかもしれません。
30代で役職に就いていなかった人でも、社内で退職者が出れば、その分だけ役職の椅子が空く可能性があります。
40代は、当人の望みにかかわらず、一定の役職に就く可能性が高い年代と言えます。
長年プレイヤーとして働き続けてきた人の中には、今までの経験を役職者としてどう活かせばよいのか分からず、仕事の進め方に迷う人も少なくないでしょう。
自分が将来、組織を束ねる立場になることを想定せずに過ごしていると、ある日突然今まで感じたことのないプレッシャーに襲われるかもしれません。
仕事で結果を出せず降格になったり、給与が下がったりすると、誰もが少なからずショックを受けるものです。
場合によっては、精神を病んでしまうおそれもあります。
自分のライフプランの中で、役職に就くことにどうしても抵抗があるなら、転職を視野に入れて考える必要もあるでしょう。
一般的に昇進はめでたいことだと評価されがちですが、負の側面にも光を当てて考えなければ、思いのほか負担が大きくなるかもしれません。
光が当たる場所があれば、影が生まれる場所もあります。
人間社会も同様で、誰かが新しい役職・待遇を得る一方、会社を離れなければならない人が出てきます。
株式会社パッションが従業員数500名以上の会社で働く人を対象に行った「リストラに関する実態調査」によると、リストラに遭う上位3つの年代のパーセンテージは以下のように分かれました。
データを見る限り、40代後半からリストラのリスクは本格化するため、自分がリストラの対象になることを想定して行動を起こすことも大切です。
具体的には、不慮の事態に備えて副収入を得る体制を作る・早期退職に備えて副業を開始するなどの方法が考えられます。
また、調査の中でリストラの対象となる人の特徴についても質問結果がまとめられており、以下のような特徴を自覚している・あるいは指摘された人は、特に注意が必要です。
企業の評価基準によっては、上司の評価はもちろんのこと、部下・パートスタッフの評価についても無視できません。
全方位に気を配ることが難しいと感じている人は、むしろリストラに対応すべく動きをかける方が賢明かもしれません。
ビジネスパーソンが50代後半から想定しておくべき課題の一つに「役職定年」があります。
多くの企業で勤める役職者は、55~57歳を迎えると現在の役職から離れなければならず、それにともない以下のような変化を受け入れなければなりません。
男性に多い傾向ですが、肩書を失うことで、仕事に対するモチベーションが低下する可能性があります。
部下に椅子を譲り、その上で今までと変わらず仕事を続けなければならないケースが多いので、年収が減少したことに対する不満もくすぶって、転職を検討する人は少なくありません。
一方で、他の社員の補助を担当したり、部下マネジメントの管理に携わったりと、経験を活かして新たな仕事を任されることもあるようです。
肩書・年収・仕事の中身の変化を受け入れつつ、同じ会社で働き続けられるかどうかは、40代のうちにシミュレーションしておいた方がよいでしょう。
また、2025年からは65歳まで定年が延長されるため、就労意欲を維持できるだけの気力を振り絞れるかどうかも問題となります。
「生活があるから仕事を辞められない」という人も少なくありませんが、心と体がついてこなければ別の選択肢も考えなければなりません。
いざ問題が起こってから事態を打開するのは限界があるため、40代のうちから体力作りに励むなど、健康維持を意識した生き方をルーティン化しておくことが大切です。
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行動できない状況を改善し、40代以降の人生を充実させるためには、ただ状況の変化に流されるだけではいけません。
自分と似たような境遇の人たちが、50代を迎えどのように生きているのか知ることが、問題解決につながります。
また、今までの自分が考えてきたこと・悩んできたことについて内省する時間を設け、これまでの自分がやってこなかったことにチャレンジするのも、新しい道を見出すのに役立ちます。
変化しなければならないことは分かっていても、重い腰を上げられないと感じている人は、以下のことを試してみてください。
日々の暮らしに何らかの不満・心配を抱えている人は、自分の考え方や行動に問題があるかもしれないと、今までの自分の生き方を疑う必要があります。
貯金ができなかったり、慢性的な体調不良に悩まされたり、夫婦関係が冷え切っていたりと、何らかの形で思い当たる節がある人は、同じことを続けていても問題は解決しないことを覚悟した方がよいでしょう。
元大阪府知事の橋下徹氏は、2008年に知事になってから大阪の厳しい現状に直面し、過去に大阪府がやってきたことが功を奏していないと感じたそうです。
学者・インテリ層に聞いても的を射た回答が得られないと感じた橋下氏は、今までやって来た方向性を「180度転換する」ことを決断しました。
一般人からすると、人生の方向性を180度転換することは、非常に勇気のいる決断に思えます。
しかし、自分の「考え方」を180度転換するなら難易度も低く、頭の中にある考えを真逆にするだけでも新しい発見があるはずです。
現金を封筒分けして管理しても貯金が増えないなら、あえてクレジットカードを使い、明細を見て無駄使いの原因をチェックする方法が有効かもしれません。
健康診断で問題が見られないのに、一向に体調が改善しないなら、同じ症状で悩んでいる人を探した方がよいかもしれません。
夫婦仲が冷え切っていると思うなら、離婚も想定して前向きに話し合いをすると、意外な答えが相手から返ってくるかもしれません。
一人で悩む時間が事態を解決する例は少ないため、新しい行動を起こせるよう、思考を変えていくことが大切です。
考え方を180度転換するために効果的な手法として「リフレクション」があります。
日本語で「内省」を意味し、過去に自分が取った行動に対しての考え方・価値観にスポットを当てて、自分の行動を客観的に振り返ります。
個人的にリフレクションを行う場合、フレームワークを使うと考えがスムーズにまとまりやすくなります。
代表的なフレームワークに「KDA」があり、KDAとは以下の英単語の略称です。
プライベートでも使い勝手が良いフレームワークですが、ビジネスにおいて新しい発見を得やすいフレームワークの一つでもあります。
一例として、経理課長として新しいクラウド会計ソフトの導入を進める会議でのやり取りについて、KDAによる振り返りを行ってみましょう。
・Keep
「入力を自動化できるメリットについて、自作の資料を使って説明したら、スタッフ全員が理解してくれた。今後もパンフレット・マニュアルをある程度読み込んだ上で、分かりやすい資料を使ったプレゼンを続けよう」
・Discard 「自作の資料を読み直すと、クラウド化にともなうデメリットについて触れている部分が少なく、スタッフの反対意見を暗に抑え込もうとしていたようにも思える。今後の会議では、自分が話す時間を減らすようにしよう」
・Add 「資料作成に時間がかかっているので、次回からは他のスタッフと分担して作成にあたるのもよいかもしれない。Excelが得意なA君にあたってみよう」
仕事を細かいテーマで細分化して分析できるのが、KDAによるリフレクションのメリットです。
結果だけではなく、その仕事の中で自分が何を考え・どう思ったのかに注意しながら、自分の頭の中をまとめるのがポイントです。
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実業家として数多くのビジネスを手がける堀江貴文さんは、起業にあたり「ほぼ確実に成功するビジネスの4カ条」を提唱しています。
上記すべての条件を満たせるビジネスを考えるのは難しいかもしれませんが、個人が何かを始める場合にも、これらの考え方は応用できるものです。
例えば、新しい副業・投資を始めるとしましょう。
その際、いきなり銀行から資金を調達して不動産投資を始めるのは、多くの人にとって現実味がありません。
しかし、趣味のサイクリングを活かして、道路を走っている際の風景を動画として撮っておけば、時間が空いた時にYouTubeなどに投稿できるかもしれません。
動画のストックがたまり、チャンネル登録者数が増えれば、収益化も検討できます。
また、撮りためた動画は、動画制作の副業を始める際のポートフォリオにもなるでしょう。
このように、新しいことを始める際は、小さなこと・身近なことから始めていくと、負担が少ない状態から始められます。
大きな目標から逆算して取り組むのも一つの方法ですが、インターネットが普及した現代においては、いつもの日常の延長から小さく稼ぐのも一手です。
新しいことを始めようとしているなら、まずは小さいことから始めましょう。
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40代を迎えても未来を見据えて行動できない人は、多くのリスクを抱えながら50代を迎えます。
年齢を重ねるにつれて、体力・精神力が衰えるのは自明の理ですから、それを踏まえて新しい成長の機会を模索する努力が求められます。
変化を拒み続けた果てには、自分が思いもよらない不幸が待ち受けているかもしれません。
今から自分にできることを考えながら、それを小さく始める努力が、未来のあなたを救うことにつながるはずです。
自分にとって理想的な時間が、いつまでも続くとは限りません。
脳の成長を止めず、新しいことに少しずつチャレンジする習慣を身に付けたいものですね。
・選択の自由を無駄にしない!幸福感は他者との比較ではなく「自分の選択」が決める
・ 40代・50代こそ「鶏口牛後」で新しいビジネスストーリーを作れ!