ニューノーマルのサラリーマンの生き方指南

会社に頼れない時代!会社員がうつになる3つの原因と2つの対処法

新型コロナウイルスのパンデミックが到来、2020年に世界中でうつ病が5,300万人増加したとの発表がありました。

参考記事:コロナの爪痕、世界でうつ病が5,300万人増|最新医療ニュース|時事メディカル 

多くの会社の業績は低下し、それに反比例するように社員の負担とストレスは増えています。

テレワークなどの新しい勤務形態が導入された変化に対応しきれず、より強いストレスを感じる方も少なくありません。

「会社の経営が傾いてから、みんなピリピリして働きにくい…」

「これまでになかった仕事が急増している…」

どの企業も人も経験したことのないコロナ禍のストレスに対処するため、これまで以上に個人の自立が求められています。

終身雇用の時代は終わりだと言われ続け、会社がずっと社員を守ってくれないのは明らかです。

職場環境の変化にストレスを感じている40代の会社員の方にぜひ持っていただきたい「自力でメンタルケアを行うことの必要性と具体的な対処法」について解説していきます。
 

雇われの会社員にも自立が求められる時代

会社に頼らない金銭的な自立や自衛を意識せざるを得ない時代に突入しました。

かつては「会社に勤めていれば何とかなる」と思えたかもしれませんが、今は「会社に勤めていても先が見えない」という不安を抱えながら、誰もが懸命に働いています。

副業の解禁やサラリーマンにもできる投資・節税の流行も、この時代の変化を物語っています。

今の時代を端的に要約するなら、『収入を1つの会社だけに頼るのは危険な時代』です。

関連記事:サラリーマンこそ「副業」で道を切り拓く感覚を味わおう 

特に若い世代の働き手が重宝される今、40代〜50代の会社員は、真っ先に早期退職やリストラの対象になってしまいます。

リストラに遭い収入がゼロになるということは、自分が生きていくこと、そして家族に安心して生活してもらうことにすら不安を覚えるということ。

そればかりか、収入面に不安を感じるだけでもストレスは生まれ、そのストレスはうつを加速させ、精神状態の悪化は働く意欲を下げ…という悪循環に陥る可能性さえあるのです。

収入面も精神面も自分で対処できる人が生き残り、それ以外の人が淘汰されていく時代になっているのです。
 

会社員もうつに自力で対処しなければならない

「時短営業」「収入の減少」「閉店」「リストラ」といったコロナの金銭的な影響が注目されがちですが、ストレスやうつなどの精神的な健康や影響についてより注目が集まっています。

生活に必要なお金を稼ぐためには、まずお金を稼ごうとする意思があることが前提です。

メンタルヘルス後進国と言われ、収入を1つの会社だけに頼れない今の日本において、ストレスやうつに自力で対処するためのスキルは、雇われの会社員にも必須になりつつあります。
 

今の会社に社員1人のメンタルをケアする余裕はない


うつに対して自力で対処することが求められています。

人事部が社員のケアに気を配れる会社ばかりではないのが現実、残念ながら多くの会社は社員1人1人のメンタルヘルスに力を注ぐ余裕は「ない」でしょう。

そうした環境では、自分自身が頼りです。

正しい知識を身に付け必要な行動を起こす必要があります。

うつが疑われる場合は、職場の上司や人事部・産業医に相談、体調によっては、休職もためらうべきではありません。

何かに遠慮する必要は無く、会社を「クビ」になるといった心配も不要です。

「うつ」は病気ですので、風邪と同様に医師に相談、治療期間中は会社を休むことも当然です。

また、再発しやすい病気ですので、しっかりと休んでから復職をすることが、結果的に悪い事態を長引かせずにすむことも多いものです。


休職中の経済的な不安を解消する仕組みは整いつつあります。参考に2つの制度を紹介します。

①うつの治療費用は自立支援給付を受けると原則1割負担、世帯所得に応じた自己負担額も決まっています。
*参考:自立支援医療(精神通院医療)について (厚生省) 

②出社が難しくなり求職することになっても、休職前の平均月給の3分の2の支給を最長1年6か月の間、受け取ることができます。
*参考:障害手当金について(厚生省)
 

 

続いては、会社員がうつになりやすい3つの原因をご紹介します。自身のストレス源・対処法を明らかにするヒントになれば幸いです。
 

会社員がうつになる3つの原因を知ろう

会社員がうつになりやすい原因は、主に次の3つに絞ることができます。

  1. 上司との人間関係
     
  2. 仕事に対するやりがいの無さ
     
  3. 金銭的な不安

『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』の言葉の通り、うつに対処するためには、まず原因を知ること。

原因が分かれば対処法も自ずと明らかになり、うつの悪化を予防できます。

会社員がうつになりやすい3つの原因について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
 

会社員のうつの原因①上司との人間関係

40代の会社員の方はもちろん、年代に関わらずサラリーマンが最もうつになりやすい原因とは、上司との人間関係です。

同僚や部下との関係性もまったく影響がないとは言えませんが、上下関係のために逆らったり逃れることができず、自分に罪悪感を抱きやすい上司や先輩との関係が、最も対処の難しいストレッサーです。

人間は、環境に良くも悪くも影響されます。

職場という閉ざされた環境では、苦手な上司から離れることができません。

たとえ仕事にやりがいを感じていても、職場が「行きたくない場所」「嫌いな人がいる場所」と認識しているだけで、そのストレスは日々蓄積されていきます。

業績が低迷している会社であれば異動も難しく、我慢を強いられることもあるでしょう。

この反対に、業務が退屈で給料が低くても、職場の人間関係が良好であればストレスなく働くことができる人も多いものです。

そして何より、職場の個人的な人間関係に対して、会社は必要以上に対処してくれません。

そのため、会社員は特に、職場の人間関係に対する自衛の意識が求められるのです。
 

会社員のうつの原因②仕事に対するやりがいの無さ

仕事に対するやりがいの無さも、会社員の自己肯定感を下げ、うつを発症させる原因の1つです。

仕事のやりがいとは、次の通り、自分で生み出せるものと他人から得られるものの2種類があります。

  1. 自分自身に成長を感じることで生まれるやりがい
     
  2. 他人から仕事を評価されることで感じられるやりがい

頑張って働いたことで時給が上がったり、自身のスキルアップを感じられれば、それがやりがいにつながり、仕事にますます精を出すことができます。

また、仮に自分で成長を実感できなくても、同僚や上司から客観的に評価されることで、仕事に対するモチベーションは自然に向上します。

このどちらのやりがいも感じられない場合、自分が会社にいる意義や価値を感じられず、「何のために生きているのか?」とすら考えてしまい、そのストレスがうつにつながってしまいます。
 

会社員のうつの原因③金銭的な不安

職場に苦手な人がいたり仕事のやりがいがなくても、望む金額を稼ぐことができれば、ストレスに自力で対処できる場合もあります。

例えば、お金があることで、

  • 趣味を充実できる
     
  • 家族との時間を作れる
     
  • やりたいことができる(やらなくていいことをやらずに済む)

などなど、会社の外に意義や価値を見出すことができれば、

「仕事は仕事、プライベートは別」

と、良い意味で割り切ることができます。

終身雇用が約束されていた時代は、①の人間関係や、②のやりがいの無さに悩むことが多かったのではないでしょうか。

しかし、コロナの影響で明日の仕事すら安定せず、給料も増える見込みのない今、「労働の対価すらまともに得られないかもしれない…」という金銭的な不安も、現代のうつの大きな原因となっています。
 

会社員の自立のために真っ先にできる2つの対策

ここまでご紹介した3つのうつの原因に対処するために、会社員の方が真っ先にできることが、次の2つの行動です。

  • ①転職活動して他の会社を見る
  • ②初期投資の少ない副業を始める

人間関係のストレスは転職先を見つけることで、やりがいの無さと金銭面の不安は副業を始めることで、自力での対処が可能です。

何よりもこの2つの対処法を実践すれば、「会社以外の世界」に目がむくことで、新しい価値観を持てるようになるのではないでしょうか?

対処法①転職活動して他の会社を見る

会社員にとって一番の不安は、収入源を今の会社だけに頼っていることです。

うつ状態になるほど追い詰められている今の会社は、居続けるべき場所でないことはすでに明らかです。

しかし、「今の会社にしがみつかなければ生きていけない」と信じてしまっている方が大勢います。

自分の生活・家族の幸福を守るために精神的に追い詰められながらも全力で闘い続けて疲弊していく方が本当に多くいるのです。

冷静に考えれば、今の会社に居続ける事が本当にたった一つの選択であるはずがありません。

会社にしがみつく事を優先して、自分自身が壊れてしまっては本末転倒と言わざるをえません。

経済的な基盤がなければ人は自由に生きられませんが、今の日本はとても豊かです。

業種や地域が違うと慢性的な労働力不足の問題を抱えていて、職種・収入の拘りを少し変えれば仕事はあるものです。

これまでの生活スタイルをゼロベースで見直す良い機会なのかも知れません。   

今の会社を辞める必要はありませんが、「自分の市場価値を学ぶ」「会社にしがみつく以外の選択があることに気付く」ために転職活動を始めるのは良い考えです。

転職活動を行い、他にも自分を受け入れる職場があることを学べば、精神的な不安を和らげる「保険」の役割を果たしてくれます。

コロナ禍でリストラの可能性も低くない現状において「食いっぱぐれない」と思えるだけでも、将来に対する不安はいくらか解消されるはずです。

くれぐれも、実際に転職するかは慎重に検討してください。

転職活動を通して、結果として仕事の環境を変えなくとも、「選択の自由が外の世界に広がっている事」を学ぶことは、あなたの大きな財産になるはずです。

転職をサポートしてくれるエージェントやサービスは沢山あります。

将来に不安を抱えている方は、転職活動を社会勉強位に考えて、行動に移してみてはいかがでしょうか? 
 

対処法②初期費用の少ない副業を始めること

また、初期費用の少ない副業もおすすめです。

稼ぐことではなく、まずは少額から始めて収入の柱を増やすためのコツを掴みましょう。

「40代で副業を始めるのは遅い」と思われがちですが、40代の今から副業を始めれば、定年までに20年もの実績を積み上げることができます。

半年や1年で成果を出そうとせず、3年〜5年の長期的な視点で考えると、会社だけに頼らず第2の収入の柱を作ることは、充分に実現可能です。

また、典型的な言葉ですが「今が一番若い」ことも事実です。

始めるタイミングが早いほど、副業が軌道に乗る可能性も高まります。

40代から始める副業についても、今この瞬間から積極的にノウハウを蓄えておきましょう。
 

まとめ

以前から「終身雇用」には期待できなくなっていましたが、コロナによってその現実を痛切に実感したのではないでしょうか。

1つの会社に頼り切ることが難しくなった今、会社員にも多方面の自立が求められています。

  • 副業を始めてコツを掴む
  • ストレスコントロールのスキルを学ぶ
  • 心の安定のため次の転職先を見つける

具体的な行動を起こし、うつの根本的な原因を解消しましょう。

選択のない人生は辛いものです。

しかし、「選択がない」と決めつけるのは危険な考え方です。

行動を起こすことで「別の選択」は見えてくるものです。

この記事を書いた人
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