ニューノーマルのサラリーマンの生き方指南

投資の商品を迷う前に、最低限の勉強・行動は出来ているか?

最近、投資で利益を上げている人が多くなっています。

2020年は、日経平均株価がコロナショックの時の最安値の1万6358円19銭から最高値の2万7602円52銭まで上昇し、ビットコインは6倍以上、値を上げました。

このような話を聞くと、「自分も投資で稼いでみたい!」と思う方は多いのではないでしょうか?

確かに、去年投資をした多くの人は儲かっていたでしょう。しかし誰しもが簡単に投資で稼げるとは限りません。

なぜなら、投資で利益を上げるためには最低限の勉強や行動が必要だからです。

そこで今回は投資で利益を上げるために最低限必要な勉強や行動についてわかりやすく説明をします。
 

投資で利益を上げるためには、お得な制度を知っておくことは必須!



投資で利益を上げるための最低限の勉強や行動はたくさんのことがありますが、まずは投資にまつわるお得な制度について知っておくことは必須になります。

投資を始めたいという人に、iDeCoやNISA・ふるさと納税について聞いてみると、「よくわからない」という回答がよく返ってきます。

iDeCoやNISA・ふるさと納税は、国が作ってくれた有利な制度になるのに、これすらも知らないで投資を始めたいと思っている方が非常に多いのが実情です。

関連記事:最初の投資はイデコ(iDeco)一択:サラリーマンも利用できる非課税投資 

もし、本気で投資で利益を上げるつもりであれば、投資にまつわる有利な制度については最低限調べる必要があるでしょう。

インターネットが発達していなかった時であれば調べることは非常に手間がかかり大変なことでした。

しかし、今はスマホ全盛の時代です。簡単に投資について調べることができるのに、それすらも行っていないで投資で利益を上げられるわけがありません。

つまり、投資を始めたいと思っている方の多くは、本気で投資で利益をあげたいと思っていないのです。

もし、本気で投資で利益をあげたいと思っていれば、有利な制度については、最低限調べてから始めるものです。

これは、投資に限らず、すべてのことに当てはまります。

例えば、ゲームで勝ちたければ、そのゲームについて徹底的に調べるでしょう。

このように、どんなことでも成果を出すためにはしっかりと調べることが非常に大切なのです。

まずは投資で利益をあげたいと思っているのであれば投資にまつわる有利な制度についてしっかり調べあげるようにしてください。

関連記事:NISA・つみたてNISA戦略:サラリーマンも利用できる非課税投資 

 

金融商品ごとのリスク・リターンについて調べる!

金融商品には様々な商品があり、代表的な金融商品として株式投資や投資信託、FXや仮想通貨などを上げることができます。

たくさんの金融商品から、ご自身に合った商品を選ぶことは非常に難しいですが、まずは金融商品ごとに想定されるリスクやリターンについてしっかり調べるようにしてください。

ちなみに、投資でいうリスクとは、値動きの幅のことをいいます。

投資でいうリスクが高い商品とは、値動きの幅が大きい商品のことです。

投資を始める前に、金融商品ごとのリスクやリターンレベルについて知っておかないと、自分が思っていた値動きとは全く違う商品を選んでしまうことになりかねません。

投資を始めるには必ず意味があるはずです。子供の教育費を貯めたいという方もいらっしゃると思いますし、老後資金のためにお金を貯めたいと思っている方もいらっしゃるでしょう。

投資の目的によってとれるリスクは変わってくるはずです。

投資にかける年数が長ければ長いほど、リスクが高い商品を選択した方がより大きな成果を得ることができますが、投資にかけることができる年数が短い場合、リスクは低い商品を選ぶべきでしょう。

このように、投資にかけることができる年数や目的によって選ぶべき金融商品は違ってきますので、まずは金融商品ごとのリスクレベルやリターンについてしっかり調べるようにしてくださいね。

関連記事: 長期投資と世界株式型インデックスファンドがベストの組み合わせの理由 

銀行員や証券マンの言いなりにならず自分で考える癖をつける!

投資を始めようと思うと、多くの方は証券会社や銀行で運用相談をしたいと思うかもしれません。

証券会社や銀行で運用相談を行うことは決して悪いことではありません。

しかし、証券会社や銀行で運用相談を行う人に多いのが、証券会社や銀行の言いなりになり、自分で考えることをしないことです。

証券会社や銀行の営業マンは、数字のノルマもありますし、会社が販売したい商品を売る傾向にあります。

また、どんなに顧客想いの営業マンが担当してくれても、最終的な責任は取ってくれるわけではありません。

加えて、彼らは大抵の場合、投資の経験は乏しいものです。

彼ら自身は投資を行っていないか、行っていても一部商品のみ(例えば投信のみなど)で投資経験が狭く、全般的な投資アドバイザーにはなり得ないと思います。

例えば銀行では一部の投信と保険しか扱っていませんよね。

株式や不動産は原則扱えません。

ならば個別株式や不動産投資がいいと思っても、営業成績にならない投資をアドバイスするでしょうか。証券会社の営業担当も同様に思えませんか。

投信や保険は販売時に金融機関に入る手数料が商品毎・時期により異なります。

これは外部の人からは見えません。

その背景を知らずに営業担当の推奨商品に投資するのは、誰のための投資か分かりませんよね(この辺の事情は個別にお話しする機会があれば、ご説明させて頂きますね)。

あくまで、投資をした本人が最終責任を取ることになるのです。

しかし、相談をする多くの人は自分のお金にもかかわらず、自分で資産運用について積極的に考えることをしない人が多く、もし損をした場合証券会社や銀行にクレームを入れるパターンが多いです。

もちろん、悪質な勧誘の場合は、投資家にお金が戻ってくる可能性もありますが、ほとんどのケースでは投資家が最終責任を受け入れることになります。

あくまで資産運用は自分の責任で行うものです。

投資理由を「あの担当者が勧めたから」とい言う方が見受けられますが、そうした方は決して投資をしてはいけません。

他人に責任転嫁する姿勢では、自身に成長はなく、長期に亘る成果を期待できないからです。

これから資産運用を検討しようと思っている方は、自分で考える癖をぜひ身に付けるようにしてくださいね。

投資で大きな利益を狙うのは投資に慣れてから!

投資で大きな利益を狙うには、何よりも経験が重要です。

初めから、投資で大きな利益を出すことができる人は少ないでしょう。

もし、これから投資を始めるのであればまずは利益を大きく狙うのではなく投資に慣れることに集中してください。

投資に慣れる前に大損してしまっては元も子もないのでまずは少ない金額から投資を始めましょう。

投資を始めるには、証券口座を作成したり、投資に関する知識を身に付けるために様々なことを調べなければなりません。

日頃、仕事で忙しいサラリーマンや家事や育児で忙しい主婦の方にとってはハードルが高いでしょう。

しかし、この程度の努力もできなければ投資で利益を上げることは絶対に不可能です。

簡単にお金を稼ぐ方法はありません。しっかりと努力をし、投資に関する知識を身に付けた人だけが投資で利益を上げることができることを覚えておいてください。

まとめ

今回は、投資の商品を迷う前に最低限行うべき勉強や行動について説明をしました。

投資で利益を上げるためには、何よりも投資について徹底的に調べる癖をつけることです。

投資について徹底的に調べる癖を身に付けることができ、投資自体に慣れていけば、近い将来投資で大きな利益を上げることができるでしょう。

何事も面倒くさがらず、しっかり努力した人だけが投資で勝てることをしっかり覚えておいてくださいね。

自身の判断で投資する内容・タイミングを決める観点から、投資の王道は、「株式」「不動産」「債券」だと思います。まず、これらの勉強をお勧めします。

そして勉強したら行動に移す(実際に少額でも投資を始めること)。

時間を味方にして、長期スパンで投資に臨みましょう。資産状態・年齢・生活環境に応じ、投資スタンスを見直しながら、長期に亘り、資産を形成しませんか。資産形成に定年はありませんし、どこにいても出来ますよ。

今から腕を磨き始め、人生100年を楽しみましょう。

◎参考書籍:



この記事を書いた人
メガバンクに30年勤務。本部で融資審査・拠点ネットワーク企画、支店で法人営業・リテール営業を経験。「半沢直樹」に登場する金融庁検査官のモデル人物と検査時に対峙した苦い思い出もあります。銀行員特有の早期セカンドキャリア時期を迎え、一般企業への転職に成功。現在、経営企画部長として日々奮闘中。
SNSでフォローする