ニューノーマルのサラリーマンの生き方指南

40代からの「錆びつかない」カッコいい人生

あなたは「カッコいい人生」を送っていると胸を張って断言できますか?

「人生100年時代」へ変化したともいわれる今日。

「まだまだこれから。人生もう一旗あげてみせる」といった野心が残る一方、40代になると自分の働き方も落ち着き、将来のサラリーマン人生も見通しが立ったように感じられ、言いようのない虚無感のようものを感じている人もいるのではないでしょうか。

まぁ、自分の人生こんなもんかな。

思えば、平凡だったなぁ。

これからの人生、特に大きな波もなく過ぎていくような気がするな。

このように、半ば諦めに近い気持ちで人生を振り返っている人もいるかもしれません。

人生100年時代は、『LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 』の著者であるリンダ・グラットン教授が提言しました。

日本は健康寿命が世界一の長寿社会であり、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計する研究もあります。

寿命が(100歳前後まで)伸びる時代には、これまでの常識にとらわれない人生設計の見直しが必要です。

参考記事: 変わる未来のカタチ【人生100年時代を生き抜く必要不可欠な「力」とは】

  

世の中にはカッコいい仕事は沢山あるが……

そもそも、「カッコいい人生」とは一体どんなものでしょうか?

やはり人生を語る上で切り離せないのは「仕事」。

多くの人が人生のほとんどの時間を、どのような形であれ仕事に費やしているので、カッコいい仕事についている人は、それだけで毎日が充実していてイキイキした人生を歩んでいるイメージがあります。

ここで、いわゆるカッコいい仕事というと、スポーツ選手・ミュージシャン・テレビタレント・宇宙飛行士・消防士・警察官・医者など、見ている人に夢を与えたり人を楽しませるような華やかさがあったり、プロフェッショナルな仕事が思い浮かぶ人も多いはず。

また、努力だけではどうにもならない芸術的なセンスが必要とされるアーティストや職人など、秀でた才能が必要な仕事も挙げられるでしょう。

そして、やはり収入が高い職業も浮かびます。

たとえば、IT企業や今をときめくベンチャー企業の社長など、高収入を得ているとそれだけでもカッコよく見えるものです。

このように、世の中にはあらゆるジャンルの「カッコいい仕事」が沢山あります。

しかし、よく考えてみるとカッコいい仕事についているからといって、必ずしもその人がカッコいい人生を送っているとは限りません。

たとえ誰もが憧れる仕事につけたとしても、実は私生活を犠牲にするほどの努力をし続けていたり、一見華やかな仕事についている人でも押しつぶされそうなほどのストレスを抱えていたりする、ということも考えられます。

きらびやかな職場や交友関係をSNSにアップしていても、そこに写っていない部分は全く華やかではないことも珍しくありません。つまり、「カッコいい仕事」という一つの側面だけでは、自分や他人の人生の判断はできないのです。

「サラリーマン」はカッコ悪いか否か

それでは、「サラリーマン」という仕事はどうなのでしょうか?

サラリーマンのイメージといえば、同じようなカラーのスーツに身を包み、毎日満員電車に揺られて通勤し、会社や上司に不満はあるが面と向かって言うことはできず、会社帰りに居酒屋で愚痴を吐く。(今はコロナ禍でそれもできない)

こう書き記すと、サラリーマンは特別な要素がないようにも思えるかもしれません。

「将来、自分は何にだってなれる」と根拠なく抱いていた子ども時代の万能感も、いつの間にか薄れてしまい、かつて憧れていたような憧れの仕事は得られなかった自分。

振り返ると、自分は“特別な何者”でもなく平凡な人間に過ぎないことを証明しただけに過ぎないような気もしてくる。

「ありふれたサラリーマン」という仕事を選択したことで、このように自己評価が低くなっている人もいるのではないでしょうか。

果たして、サラリーマンはそんなにイケてないのでしょうか?

答えは、ノー、カッコ悪くないです。

  • 日々真摯にクライアントと向き合っている人。
  • 気が乗らない業務でも、逃げることなく粛々とこなしている人。
  • 理不尽なことがあっても、必死で食らいついている人。
  • 後輩の失敗をそれとなくフォローしている人。
  • 家族を一生懸命養っている人。
  • 一人のサラリーマンとして毎日頑張っている。

それだけで、十分カッコいいじゃないですか!
  

自らの生きざまに自信をもっている人間は、やはりカッコいい

どんな仕事であれ、自分自身の選択した人生に胸を張って進んでいる人はカッコいいもの。

だからこそサラリーマンのあなたも、もっと自分を認めるべきです。

誰しも大人になると、周りから褒められる機会が少なくなり、目に見える結果がないと自分を評価することもなくなってしまいます。しかし日々頑張っている自分をもっと労い、もっと評価してみましょう!

どんな仕事をしていても「カッコいい人生」を模索することは可能です。

人は、置かれた環境に慣れてしまうと変化に臆病になり、保守的な選択をする傾向が出てきます。いくらサラリーマン生活が安定しているからといって、自分の「さらなる進化」を求めず、「カッコいい人生」を追求することを諦めるのはもったいないです。

また、会社に勤めているからといって社内で上りつめていくことや、出世だけが人生のゴールになってしまっては息苦しいだけの人生になるでしょう。

「周囲から評価されることこそ、カッコいい人生である」という捉え方では、いざ思うようにいかなかった時に、ただ挫折感だけが残ります。

40代は社会人としてもっとも脂が乗る時期でもあり、第一線で働く場面が増える時期です。他者からの評価に惑わされず、自分が心から満足できる選択肢を選べる人こそ最強です。 

カッコいい40代。これから始めるべきアクションは?

楽しく働き、楽しく生きる。

40代になっても錆びつかない、カッコいい人生を模索するために、まずはできることから一歩踏み出してみましょう。

具体的な方法としては、自分が人生において大切にしたいこと・やりたいことをリストアップしてみること。どんなに些細なことでも構いません。

【例:人生において大切にしたいこと】

・常に謙虚でいること

・家族を大切にすること(家族をないがしろにするのは論外)

・失敗を恐れない(カッコ悪いと決して恐れない)

・チャレンジする心を忘れない(初めての世界の扉を開いてみる)

など

【例:やりたいこと】

・趣味を充実させる(昔やっていたことを再開するのも良し)

・資格取得に挑戦する

・今まで行ったことがない国・場所へ行く

・週1~2回スポーツを楽しむ

・週末起業をする

・趣味をマネタイズする

など

リストアップしたら、今日からさっそく実践してみましょう。一つからでもOKです!

その際、成果主義にとらわれないようにすることが大事です。

人生において大切にしたいこと(=自分軸)がしっかり確立されていれば、今の自分に足りないことは何か、もっと楽しく生きて楽しく働くためには何をしていくべきか、次にすべき行動が見えてくるようになります。

HOW TO CHALLENGE

例えば、「趣味が充実している」ことを人生で大切にしていきたいとリストアップした場合。

言語化し(リストアップ)いざ実行してみると、現状では自分が意外と趣味に時間を割けていなかったことに気づいたり、趣味の時間にやりたいことや挑戦してみたいことが具体的に見えてきたりするはずです。

そうすれば、おのずと次のアクションに移りやすくなります。(PDCAサイクルですね!)

その積み重ねで、少しずつ自分の人生をアップデートしていくことができるようになるのです。

自分を諦めない、自分を認める、自分を常に新しいものを取り入れる、それらを忘れない自分でいられることで、誰もが充実したカッコいい人生を歩むことができます。

もう40代、されど40代。

人生には、まだまだ長い続きがあるのです。

諦めてしまっては何も変化は望めません。

あなたもぜひ、まずは毎日仕事を頑張っているありのままの自分を肯定してみてください。

そして、これからまだまだ続く人生をカッコよくしていくために、自分が大切にしていきたいと感じる「自分軸」を作っていってみてはいかがでしょうか。

戦略の立案において最も大切なことの一つは、事業領域(=戦いの場)を設定することです。

「かっこいい」と感じられることを基準にして、自分に正直に向き合うことで、人生後半を過ごすための適切な戦略が手に入るでしょう!

参照記事: 50代で後悔しないための“出世だけではない”生き方 | 40代からの人生の折り返し方 野田稔 | ダイヤモンド・オンライン 

◎参考書籍

この記事を書いた人
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