外資系企業に転職をしたいと考えている人の中には、エンワールド・ジャパンの利用を検討している人もいるでしょう。
しかし、口コミや評判を検索してみると、「しつこい」というキーワードがヒットします。
「しつこい」をマイナスと考えるのは一理ありますが、40~50代の転職希望者にとっては良いことかも知れません。
そこでこの記事では、エンワールドの担当者は本当にしつこいのか、上手に活用する方法はないのかということについて、詳しく解説していきます。
エンワールドというのは、冒頭でも解説した通り、外資系や管理職などのハイクラスに特化した転職したエージェントサービスです。
外国籍の優秀なコンサルタントが多く在籍し、外資系企業の採用事情に精通しているのが大きな特徴です。
筆者はエンワールドとは、前身のウォールストリートアソシエイツ社の頃から、「志願者」「採用担当者」の両方の立場で20年以上の付き合いがあります。
今のエンワールドは所属するコンサルタントの質が高く、「しつこさ」も含めて外資系のエージェントの中で最も高い評価をしています。
この数年で最も勢いのある転職エージェントの一つと言えるでしょう。
円グラフはエンワールド公式ホームページから引用したものです。
紹介した転職者の年代(2019年度の実績)を見ると、40歳以上の案件がほぼ半分、50歳以上の案件も少なくないのが良くわかります。
特に「エンワールド エグゼクティブサーチ部門」は管理職を採用する際に強みを発揮しており、40~50代の管理職を目指す転職志望者にとっては登録すべき筆頭の転職エージェントと感じています。
公式ページ内の「キャリアアドバイス」も英語履歴書の書き方、面接方法、など有用な情報が満載で必見です。
では、そんなエンワールドを活用するメリットとは一体何なのでしょうか。
まずは求人の質が高いということです。
具体的にいえば、年収800万円以上の求人を1万件以上も抱えています。
求人の中には、外資系の大手を中心にして、スタートアップの会社、日系の企業、と幅広く優良案件をそろえています。非公開のシニア向けの案件も多く、より高みを目指していきたいと考えている人には最適のエージェントと言えます。
特に「エンワールド エグゼクティブサーチ部門」の紹介案件は2000万以上の案件も多く含まれ、求められる候補者の経験・スキルは高くなりますが、シニアポジションを目指す方にとって非常に頼りになるエージェントです。
エンワールドでは、全体の7割ほどが外資系求人となっています。
エンワールド、ロバート・ウォルターズ、JAC リクルートメントの3社の全てに登録した候補者は東京エリアの外資系案件のほぼ全てをカバーできると考えて良いはずです。
そのため、
「これまでのキャリアを活かして、グローバルな働き方をしたい」
「たくさんの外資系求人から自分に合った会社を見つけ出したい」
と思っている人には登録すべきエージェントです。
外資系企業への転職を考えている人のほとんどが、今の会社でそれなりに成果を上げていて、役職を持っていることでしょう。
エンワールドでは、このように忙しいビジネスマンを徹底的にサポートする体制が整っているため、時間を有効活用しながら転職活動を進めることが可能になります。
筆者は6か月前より転職活動を開始、いくつかのエージェントに登録、何名かのコンサルタントと管理職を目指した転職活動を進めています。
過去に転職歴が6回もあり、転職の経験・スキルは相当に高いと自覚していますが、50代半ばの候補者に合う求人は非常に少ないのが正直な所です。
そんな中でエンワールドの担当コンサルタントは「しつこく?」情報を共有、求人企業に売り込みを続けてくれています。新しい仕事を得るには至っていませんが、転職エージェントとして、非常に満足のいくサポートを提供してくれています。
次に、エンワールドを活用するデメリットについて、見ていきましょう。
エンワールドを利用した人の中には、「Linkedinの申請がしつこい」と感じている人がいます。
Linkedinというのは、ビジネスに特化した世界中で利用されているSNSのことです。
また、その他の口コミを調べてみると、
「あったこともないエンワールドのコンサルタントがフェイスブックで友達申請してきた」
というような評判が見つかりました。
このようなことから、
「エンワールドのスタッフはしつこい」
という口コミが広がってしまったのだと思います。
確かに、このような不必要な申請やコンタクトに関して、迷惑だと感じる人がいるかもしれません。
しかし、SNS上の連絡が不要であれば無視する事もできますし、ここはポジティブに考えることが大切です。
例えば、
「ヘッドハンターとの繋がりが増えた」
と考えることができれば、仮に転職で困ったことがあった場合や、気になることがあった場合に、その繋がりを活かすことができるのです。
これはハイクラス求人や外資系求人を多く扱うエージェント全般で言えることなのですが、現時点である程度のスキルとキャリアを持っていないと、求人を紹介してもらえないことがあります。
というのも、好条件を提示してくれる外資系企業というのは、それなりに高い能力を求職者に求めるのです。
そのため、現時点でハイクラスの分類には入れていない場合は、案件を紹介してもらえなくなってしまうこともあるのです。
逆に言えば、40~50代で「ハイクラス」の仕事を探している方にとっては、可能性を拡げるためにも登録したいエージェントとになります。
関連記事:転職エージェントの対応が悪い?40代からの転職を成功させるコツは?
エンワールドは、日本全国の求人を取り扱っています。
しかし、どの転職エージェントにも同じ傾向はありますが、都心周辺の求人が非常に多いのに対して、地方周辺の求人は比較的少ない傾向にあります。
地方を中心に転職活動を進めていきたいと思っている場合は、エンワールドでお宝案件を探しつつ、別の転職エージェントを活用することが必要です。
最後に、エンワールドを上手に活用して転職を成功させるためにはどうすればいいのか、ということについて、詳しく解説していきます。
まずは転職の意思をしっかりと伝えることが大切です。
転職エージェントもボランティアで我々求職者を企業に紹介しているわけではありません。
そのため、転職の本気度や意思がエージェント側に伝わらないと、
「この人は売れない」
と判断されてしまい、案件を回してもらえなくなってしまうこともあるのです。
エンワールドにはたくさんのコンサルタントが在籍しています。
コンサルタント一人一人の質はものすごく高いのですが、中には自分と相性が悪い人もいます。
・希望に沿った求人を紹介してくれない
・話がかみ合わない
というようなトラブルが発生してしまうことがあり、転職をスムーズに進められなくなる可能性があります。
コンサルタントは職種・ポジションの高さでチームが分かれています。
チーム内のあるコンサルタントと相性が合わない理由で、チーム全員のコンサルタントと疎遠になってしまうのはマイナスでしかありません。
案件数が少ない上に多くが非公開案件であるシニア向けの採用情報を共有してもらう上では致命的な機会損失になりかねません。
相性が悪いコンサルタントともそれなりの関係を築き、良いと感じたコンサルタントとは関係をしっかり構築する、大人が対応が求められます。
関連記事:40代のハイクラス層向け?ビズリーチを使った転職の流れと利用すべき人の特徴も解説
エンワールドというのは、外資系や管理職など、ハイクラス向けの求人に特化した転職エージェントです。
中には、しつこいという口コミもありましたが、考え方によっては、
「良い縁ができた」
「転職の選択肢が広がった」
と考えることもできます。
エンワールドでは、高収入案件を多数抱えていますので、「しつこい」という理由だけで、自分の転職の幅を狭めてしまうのはものすごく勿体ないです。
そのため、ネット上の口コミをうのみにするのではなく、まずは自分自身で利用して、サービスの質を確かめてみることをおすすめします。
外資系企業への転職・管理職のポジションを目指している方であればエンワールドへの登録は必須です。
もし一社しか登録できないゲームがあれば(本当は時間をつくって数社に登録をすべきです)、筆者であればエンワールドが筆頭候補です。
ハイクラス・シニア転職向、外資系を中心に管理職を目指す方にピッタリの転職エージェントをまとめました:
JAC リクルートメント
ある程度のポジション、年収を目指したい、幅広い高額求人案件を日系・グローバル・外資系に関わりなく紹介できる実力派のエージェントです。コンサルタントの質が非常に高く、シニアな転職を目指す方は登録必須のエージェントです。
ロバート・ウォルターズ
エージェントの優秀さと幅広い職種の豊富な求人情報をもつエージェントです。スピード感に定評があります。また、公式サイトの転職アドバイス(職務経歴書の書き方、面接対策、他)は詳細で役に立つコンテンツが多くじっくりと読み込むことを強くおすすめします。