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自宅は「購入」or「賃貸」?見逃しがちな高齢リスクとは

一生賃貸にするか、自宅を購入するかは常に注目を集める大きなテーマです。

統計上、日本人は持ち家が好きな傾向にあり、統計局が集めた2018年の統計によると約6割が持ち家になります。

持ち家の場合、自分のものであるという安心感がありますので、多くの方は持ち家にこだわるのでしょう。

しかし、持ち家の場合、一般的に多額の住宅ローンを組む必要がありますし、年数が経つとリフォームをする必要もあります。

また、自宅を購入するとなかなか転居をすることが難しいデメリットもあります。

これらのデメリットを嫌がって、一生賃貸にしようと思っている方も一定数いらっしゃるのではないでしょうか?

賃貸は確かに、住宅ローンのような借金もないですし、転居しやすい自由もあります。

しかし、賃貸派の方の多くが見逃しているリスクがあります。

それはズバリ高齢リスクです。

そこで、今回は賃貸派に将来忍び寄る高齢リスクについて説明をします。

わかりやすく説明をしますのでぜひ参考にしてください。

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賃貸派の代表的な意見は3つ!

賃貸派には様々な意見がありますが、賃貸派の代表的な意見は主に3つに集約されます。

  • 子供がいないので財産を残す必要はない
  • ローンはリスクあり
  • 物件価格が下がると危険

賃貸派の代表的な意見についてわかりやすく説明します。

  

子供がいないので財産を残す必要はない

持ち家のメリットの1つに、自宅を子供に残すことができることが挙げられます。

財産として自宅を残すことができることは持ち家の大きなメリットですよね。

しかし、賃貸の場合は、当然ですが、自分のものではないので、自宅を残すことができません。

自宅を残すことができないことは賃貸のデメリットではありますが、そもそも子供がいない場合や資産を残す必要がない場合には特に大きな問題にはならないでしょう。

問題にならないどころか、残す人がいなくて持ち家である自宅を残してしまうと後片付けが非常に大変です。

しかし、賃貸であれば、そのような心配はありません。

残す必要がない場合は、整理しやすい賃貸のメリットの方が大きいといえるでしょう。

参考記事: 自宅を有効活用して老後の生活資金を確保【リバースモゲージも紹介】 

  

ローンはリスクあり

マイホームに憧れを持っている方は多いと思いますが、住宅ローンを着実に返済していくことは想像しているよりもはるかに大変なことです。

何十年という長い期間、安定的に収入が入ってくるとは限りません。

今回のコロナウィルスの影響で仕事を無くした方や収入が激減してしまった方は決して少なくないでしょう。

コロナウィルスの影響だけではなく、バブル崩壊やリーマンショックなど大きな経済変動は定期的に訪れています。

このような経済変動に耐え、しっかり収入を得続けなければローンの返済をすることはできません。

住宅ローンを借りるということは大きなプレッシャーや責任を背負うことになるのです。

一方、賃貸の場合は、収入が減ってしまった場合、引っ越しをすることによって住居費をコントロールすることができます。

フレキシブルに状況に合わせて対応することができるということは賃貸の大きなメリットではないでしょうか?

  

物件価格が下がると危険

持ち家派の方の中には「もしローンの返済に困ってしまった場合は、物件を売ればいい。」と思ってらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

確かに、物件価格が上昇していれば、物件を売却することによってローンの返済をすることができます。

また、大きく物件価格が上がっている場合であれば、売却することにより手元にお金を残すこともできるかもしれません。

しかし、物件価格が下落している場合、物件を売却してもローンの返済を全額することができない可能性があります。

もしローンを全額返済できない場合は、残額を自力で返済しなければなりません。

つまり、物件価格が下落してしまうと借金を背負ってしまうことになる可能性があるのです。

一方、賃貸の場合は、物件価格が下落しても特に問題はありません。

物件価格に左右されずに住むことができることは賃貸の大きなメリットといえるでしょう。

  

持ち家派の代表的な意見は2つ

持ち家派の代表的な意見は2つです。

  • 賃貸上昇リスクあり
  • そもそも借りられないリスクもある

持ち家派の代表的な意見についてわかりやすく説明していきます。

  

賃料の上昇リスクあり

持ち家の場合、住宅ローンの支払いが終われば、毎月の住居費を大きく減らすことができます。

管理費や固定資産税などは、毎年支払いを続ける必要がありますが、住居費の大部分を抑えることができることは、持ち家の最大のメリットでしょう。

また、賃貸の場合は、常に家賃が上昇するリスクがつきまといます。

収入がある現役世代のうちであれば、大きな問題にならないかもしれませんが、収入が激減する高齢になればなるほど賃料が上昇するリスクは非常に危険なものです。

賃料の上昇リスクがないことは持ち家の大きなメリットといえるでしょう。

  

そもそも借りられないリスクもある

現役世代の方にはあまりピンとこないかもしれませんが、高齢になればなるほど物件は借りにくくなります。

なぜなら、家主にとって高齢者に物件を貸すことはリスクが高いからです。

高齢者は、一般的に収入が少ないので家賃が滞ってしまう可能性もありますし、亡くなるリスクは若い人よりはるかに高くなります。

また、孤独死などをされてしまうと、次の借り手が見つかりにくくなってしまうなど、高齢者に物件を貸すことには様々なリスクがあるのです。

よって、家主によっては高齢者に物件を貸しません。

このように、高齢になればなるほど物件は借りにくくなってしまうのです。

しかし、持ち家であれば一生涯住むことができるのでこのような心配をする必要はありません。

  

老後のことを考えると持ち家のが安全?

いかがでしたでしょうか?賃貸派と持ち家派の代表的な意見についてまとめました。

賃貸と持ち家にはそれぞれメリットがありますが、老後のことを考えるとやはり持ち家の方が安全だといえるでしょう。

先ほども説明しましたが、高齢になればなるほど収入は少なくなりますし、物件を借りられないリスクが高まります。

持ち家であれば、住宅ローンの返済が終われば、月々の住居費を劇的に減らすことができますので、収入が減っても住居費について心配する必要はありません。

また、当然、自分の家になりますので一生涯住むこともできます。

賃貸でも、高齢者向けの様々なサービスを受けることができるサービス付き高齢者住宅という施設もありますが、サービス付き高齢者住宅は一般的に家賃が非常に高いです。

このように、安心して老後を過ごすことを考えると持ち家の方がいいかもしれません。

  

まとめ:老後のことを考えたら持ち家のほうが良さそうだが賃貸のほうが良い場合もある!

老後のことを考えたら持ち家のほうがよさそうですが、ケースによっては賃貸の方が良い場合もあります。

  • 現金で買える小さな家の購入計画がある
  • リタイア後に田舎に暮らす(実家に帰る)事ができる
  • 両親の家を相続できる
  • 高齢者専用賃貸住宅に入るのに十分な貯蓄ができそう

このようなケースの場合は、持ち家よりも賃貸の方が良いことが多いです。

例えば、小さな家を現金で買うことができれば、現役時代は都心部に賃貸住宅で住むことにより便利に生活ができるでしょう。

そして、老後に小さな家を買うことによりその後の住居費に困ることはありません。

また、両親の家を相続することができる場合や、リタイヤ後に実家に帰ることができるのであれば持ち家にこだわる必要はないでしょう。

高齢者専用賃貸住宅は先ほど家賃が非常に高額であると話しましたが、サービス内容が非常に充実している施設が多いです。

お金がかかっても、しっかりと貯金があれば問題なく高齢者専用賃貸住宅に住むことができます。

このような予定がある場合、持ち家よりも賃貸の方がフレキシブルに対応することができるでしょう。

一般的には、老後のことを考えると持ち家の方が安心できる面が多いですが、ケースによっては賃貸の方が良い場合もあります。

「購入」vs 「賃貸」にこだわらず、自分の生活スタイルに合わせる決断が大切です!

この記事を書いた人
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