ニューノーマルのサラリーマンの生き方指南

転職に不安を感じるのは当たり前!転職前のストレス・不安の正体と対処法

転職前にはさまざまなストレスや不安を抱えるのが当たり前です。

これまで10年以上にわたって転職のサポートに関わってきましたが、転職に関して全く不安がなかったという方には会ったことがありません。

特に、これまで転職経験の少ない方は、転職活動そのものにハードルの高さを感じてしまいがちです。

  • 今の仕事に大きな不満はない、
  • 他にやりたいことがない、
  • 環境はブラックでない、
  • それなりの待遇に満足、

転職に踏み切る明白な理由を感じている方は少ないものです。

ほとんどの方は、漠然とした不安で転職活動に踏み出すのを尻込みし、不安を抱えたまま日々を送っています。

一方で、「今の仕事をずっと続けたいわけではない」、「仕事へのモヤモヤを抱えている」状態で、転職相談にいらっしゃった方の多くが、転職活動を通して、キャリアの大切な軸を見つけ、転職に成功し、新しい会社で生き生きと働いています。

タイミングが適切であれば、転職は自分自身を成長させる大きなチャンスだと実感しています。

転職の不安は、原因を探り適切な行動で対処すれば和らぐものです。

転職への恐怖から現状維持を続けるのは決して得策ではありません。

今回は、転職前によくある不安の事例を挙げ、考えられる原因と対処法を解説します。

 

関連記事:

転職活動のスタートダッシュ!動けない自分を「すぐに」動かすための方法

転職活動のやり方・流れを再確認!転職エージェントからプロへの相談まで

転職に対する不安を緩和するためのステップ

将来の不安を緩和してくれるもの

不安は大きいほど、チャレンジや行動が制限されます。

行動してもベストパフォーマンスが出せなくなります。

転職を考えるときに不安があるなら、その不安が「どこから来ているのか」を特定することが大事です。

転職に対する不安を緩和するステップを確認しておきましょう。

不安は現実ではない

転職を考えるときの不安の源は、働きながら「この先どうなってしまうのか」「このままでいいのか」と、現職に対する不安を感じてしまうことです。

この不安があるからこそ、転職を考え始めたのではないでしょうか。

さらに深く考えていくと、転職することや転職活動に対する不安も湧いてくるでしょう。

本稿は、主にこの時点(転職する前)の不安についての解説です。

その不安は必ずしも現実ではありません。

まずは、このことを心に留めておきましょう。

ステップ1:原因を見つける


転職を思い立ってから、内定が決まる(入社前)までに、誰もがさまざまな不安を抱くものです。

不安に気付いたら、そのままにせず、なぜそのことが不安なのかという原因を探りましょう。

不安の渦から抜け出すためのファーストステップです。

ステップ2:適切な解決策を実行する


不安は何らかの手を打たないと、ずっと心に留まります。

ストレスや不安から湧いた転職という選択肢。

適切な解決策を実行すれば、転職に対する不安をなくすことも可能なのです。

原因が見つかったら、解決策を探りましょう。

よくある転職への不安を解消できるだけでなく、転職活動のプラスにもなっていくはずです。

ここから「転職を決断するまで」「転職活動中」「内定獲得後」の段階に分けた不安別の原因と具体的な対処を紹介します。

転職を決断するときの不安の原因と対処

不安の原因を対処してくれるマシン

きっかけは何であれ、転職が頭に浮かんでから転職をしようと決めるまで(転職活動に入る前)の不安を見ていきましょう。

それぞれの不安の原因と対処法を確認してください。

自分に合う条件の良い求人が見つかるか?

売り手市場があっても、年齢が高くなるほど自分が対象となる求人案件は少なくなるのが一般的です。

自分が思うような仕事の求人が見つかるだろうか、果たして転職市場に自分へのニーズがあるのかへの懸念です。

自分への自信のなさからの不安と考えられます。

しかし、自己評価の基準はそれぞれですから、実際より低評価をしていることもあります。

ある一点だけに長けた専門家より、さまざまな経験やスキルを合わせ持つ人材が求められる傾向もあるのです。

求められるものと、あなたの経験やスキルが合致すれば、あなたは企業にとって、ほしい人材です。

対処としては、自分のキャリアとスキルの棚卸しをしましょう。

自分のできることや強み、経験してきたことを洗い出して、きちんと自覚しましょう。

経験を積み、年齢が高くなるほど、強みは多いはずです。

自信をもって「自分の強み」をピックアップしましょう。

 

関連記事:

「転職したいけどスキルがない・自信がない」問題に悩む40代に武器をさずけよう

転職・独立でブラック企業ばかり選ばないために、市場価値を高める3つの戦略

現職の忙しさの中で転職活動は可能なのか?

現職で活躍中の人は、仕事の納期や目標に追われ、人間関係のストレスなどを抱えながら、忙しい毎日を送っていることでしょう。

転職が心に浮かんだり消えたりする中、こんなに忙しいのに、思うような転職活動が果たして可能なのだろうかと心配になるものです。

転職活動のすべてを自分だけでやるものと思っている人にとっては、余計に大変そうに思えるでしょう。

確かに応募から面接、内定を獲得して入社までさまざまな活動や対策が必要ですし、準備不足では、転職を成功させることも難しくなります。

対処としては、転職活動で何をする必要があるか、どんな媒体を使うのか、活動流れや項目を理解し、おおよその計画を立ててみましょう。

自分でやるべきことは多いですが、転職エージェントを活用し、応募企業とのやり取りを代行してもらったり、アドバイスを受けたりしながら進めることです。

活動中にいつでも相談できる心強い存在です。もちろん、現職企業に転職を考えていることが分からないよう配慮もしてくれます。

転職エージェントは「企業に人材を紹介」する職業紹介事業を行っていますので、法律により求職者に有料のサービスは提供していません。よって、登録・利用は無料です。
 

大手のエージェントのHPをいくつか紹介します。

関連HP:日系の大手転職エージェント
豊富な求人情報、きめ細やかな営業力が期待できる (登録無料)

パソナキャリア
2022年のオリコン顧客満足度調査、転職エージェントとしてはお客様満足度 “4年連続No.1” の実績。
 
doda(デューダ)
日本最大級の求人数を掲載。毎週更新される求人特集や、月曜・木曜日に更新される新着求人からあなたにマッチした求人の検索と応募が可能。

関連HP:外資系エージェント
英語力の高い方、外資系企業での経験ある方にお勧め、管理職の採用率は高め (登録無料)

ロバート・ウォルターズ
エージェントの優秀さと幅広い職種の豊富な求人情報をもつエージェントです。公式サイトの転職アドバイス(職務経歴書の書き方、面接対策、他)は非常に詳細で役に立つコンテンツが多く、じっくりと読み込むことを強くおすすめします。

エンワールド・ジャパン
大手外資系、日系グローバル企業の求人数が豊富で、転職成功者の満足度が非常に高いエージェントです。

 

他の候補者と違った情報を入手する、自分のペースで転職活動を始めてみたい方には無料のアプリを利用するのも良い考えです。

関連HP:転職アプリ
登録は無料。アプリは使い方によっては非常に効果が高く、新しいサービスとして注目を集めています。

GLIT
20以上の求人サイトを1つに。圧倒的な求人数よりスキマ時間を利用して求人情報が検索できます。
 
YOUTRUST
つながりで副業や転職のオファー、仕事の情報収集をすることができます。新しいスタイルの転職活動によりこれまでのサービスでは手が届かなかった求職情報に出会える可能性が高まります

一方で、「紹介」以上のサービスを求めて、有料の「転職相談」「キャリアの見直し・再構築」を行うサービスを受ける方も増えています。

関連HP:有料のキャリア向上を目指したサービス
有料のサポートへの人気が高まっています。投資に合ったリターンが得られるかしっかりとした検討が必要となりますが、プロから学ぶものは多いはずです。

ポジウィルキャリア
現職に留まる、転職、起業、キャリアの全ての可能性にプロが真剣に向き合って中長期にサポートしてくれます。

コミュトレ
ビジネス特化のコミュニケーション能力向上を目指したスクールです。受講者の満足度は94%、転職時だけでなく、転職後も生かせるスキルが身に付きます。

 

収入や労働条件が悪化しないだろうか?

現職より収入が下がるのでは?と心配になったり、今より、労働条件が悪くなったらどうしよう……という不安の声もよく聞かれます。

確かに、下がる可能性もありますが、この時点では、実際に下がると決まっているわけではありません。

なぜ、不安になるかといえば、転職することによる収入や労働条件の着地点が見えないからではないでしょうか。

これらの不安への対処は、最低ラインを自分で決めてしまうことです。

収入であれば、家計の現状や将来的な支出などを考慮して無理のない額を決定します。

転職と家計は、どちらかに無理があれば、もう片方も崩れてしまう並行的な問題です。

労働条件も、働き方や労働時間(残業/時短など)、両立制度など、その転職の「譲れないもの」だけは、確保できる転職先を選択するようにしましょう。

自分で線引きをすれば、それ以下になる心配は必要なくなります。

転職活動中に起こる不安の原因と対処

転職活動を始めて現状を知ることで薄れる不安もあります。

実際の退職や入社に踏み切る前までは、いつでも引き返すことができるので、とにかく行動に移すことをおすすめします。

もちろん、スムーズに進まなければ、新たなストレスや不安が生まれるかもしれません。

活動中の不安を呼びやすいのが「希望の案件がない」「なかなか内定が出ない」という状況です。

活動期間が長期化するほど、うまくいかない=自分の市場価値が低いと自分を責めたくなるかもしれません。

しかし、うまくいかない原因が、自分の能力や経験云々ではなく、転職活動の仕方の問題であることも多いのです。

うまくいかないときは、転職のことばかり考えずに息抜きも入れてください。

ストレス過剰なままでは活動にも悪影響が及びます。

そして、活動を見直しましょう。

見直し方に自信のない人は、転職エージェントの担当者に相談してみるのもおすすめです。

経歴書や面接でのアピールポイントなど、客観的な意見やアドバイスをもらいましょう。

一つひとつをブラッシュアップして、次のチャレンジ(応募)に臨んでください。

 

関連記事:

40代で行動できない人の特徴|変化を拒み続けた先に待つ怖い未来の姿

転職エージェントは使うべき?「メリット・デメリット」と「向き・不向き」

内定を獲得したあとの不安の原因と対処

不安が続いた時の対処法

数々の活動を経て、内定を獲得したときになって、新たな不安を覚える人もいます。

「この転職は自分にとってプラスなのか」「この会社でいいのだろうか」というものです。

この不安の原因は、慣れた仕事や現職での生活全体が変化することへの抵抗であることが多いでしょう。

これに対しては、自分を信じ、それまでの経験や培ったスキルを認め、前向きに捉えていくことをおすすめします。

ただ、進んでいく求人案件(新しい企業や仕事)に対して、条件面に全面的に納得していないために起こる不安もあるようなので注意しましょう。

選考だけがどんどん進み、疑問点が解消できていないのかもしれません。

そうであれば、内定を受け入れる前に、しっかり確認をしましょう。

ホッとして不安が消え去ることもあります。

わかったことで、内定を蹴るという選択肢も出てきます。

残念に思えるかもしれませんが、蹴る判断をするほどのことに、転職前に気付けるのは良いことです。

大切なことは、焦って、無視して突っ走らないことなのです。

まとめ

転職が思い浮かんだだけで、何も手を付けていないのであれば、何らかのアクションを起こしてみませんか?

行動前は誰もが何らかの不安を抱くものですが、行動は必ず変化を伴います。

不安をそのままにせず、しっかり向き合って、原因を探り適切な対処で解決しましょう。

転職活動は進め方次第でそのプロセスも結果も変わります。

不安を抱くままでは、マイナス要素にもなり得ますが、うまく対処することで、転職活動をより有効なものにブラッシュアップすることも可能なのです。

何かを始めた時は、目標に到達するまではストレスはつきものです。ストレスのおかげでモチベーションも高まるのかも知れません。

ストレスをいたずらに不安がらずに上手に付き合っていきたいものです。

この記事を書いた人
「本当に良質な情報を誠実に発信していく」という理念のもとに、WEBメディアを立ち上げました。一人でも多くの方のお役に立てれば嬉しく思います。
SNSでフォローする