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医療保険はいらない!日本の公的医療制度により個人負担は限定的

40代、50代になってくると教育費の支出や住宅ローンなど様々な出費があります。

年功序列の賃金体系が崩れ、給料が上がりにくい今、収入を増やすことはとても難しいです。

毎月の家計を黒字にするためには、収入が増えなければ支出を減らすしかありません。

少しでも家計を楽にするために医療保険の見直しを考えている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は医療保険の必要性について説明をします。

わかりやすく説明をしますのでぜひ最後まで読んでください。


医療保険の現状

生命保険文化センターによると医療保険の加入率は88.5%にもなります。

保険加入時の情報入手経路は、生命保険会社の営業職員経由が半数以上の53.7%、保険代理店の窓口・営業職員経由が17.8%となっています。合わせて70%以上の方が営業職員・窓口経由で医療保険に加入しています。

新入社員の時に、生命保険会社の営業員に勧誘されそのままになっている方も多いのではないでしょうか?

生命保険文化センター 平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年12月発行) より作成

多くの人が加入している医療保険ですが、果たして今後に本当に必要になってくるのか疑問に思っている方も多いと思います。

 

医療保険は必要ない!

結論からお話をすると、医療保険は必要ありません。

日本の公的医療制度は、非常に充実しているからです。

  • 医療費の自己負担額は最大でも3割
  • 高額な医療費がかかった場合は、高額療養費制度がある

高額療養費制度とは、高額の医療費がかかった場合でも一定の金額まで自己負担すれば良い制度です。

自己負担額・高額療養費制度を考えると、わざわざ民間の医療保険に入る必要性は薄いといえます。

しかし、医療保険は必要ないというと、このように思われる方もいるのではないでしょうか?

  • 入院したときの差額ベッド代が心配
  • 入院すると医療費以外にも交通費など様々な費用がかかる

確かに、差額ベッド代や交通費などは公的医療保険では保証されません。

しかし、皆さんは、入院した時の平均的な自己負担額についてご存知でしょうか?

次の章では、入院した時にかかる費用について説明をします。

差額ベッド代についてもわかりやすく説明しますのでぜひ参考にしてください。

 

入院した時にかかる費用とは?

生命保険文化センターによると、入院して1日あたりに係る自己負担額は、平均して2万円程度のようです。

退院患者数の平均入院日数は31.9日のようですので、大体64万円くらいが自己負担額になります。

しかし、これはあくまですべての年代を含めた平均になりますので、40代、50代の場合、平均入院日数はもっと短くなるでしょう。

大体、10日位で退院するケースが多いようですので、20万円位が自己負担額になると思っていただいて良いと思います。

この金額には、差額ベッド代も含まれています。差額ベッド代とは、大部屋ではなく個室などを使った場合にかかる費用です。

厚生労働省の調べによると、差額ベッド代の1日あたりの自己負担額は約6000円になるようですので、個室を希望しなければ入院したときの費用は少なくすることができます。

個室などを利用しなければ、平均的な入院で大体15万円くらいが自己負担額であるといってよいでしょう。

この数字をどう見るかによって医療保険が必要か必要でないかが決まってきます。

このサイトでは、毎月5000円程度の医療保険に加入しているのであれば、入院した時に備えてしっかり貯金をしていたほうが良いと考えています。

40代・50代で入院する確率は低いですし、入院したとしても複数回入院する事はあまり考え辛いからです。

正式には公表されていませんが、医療保険から実際に保険金を受け取った人の割合は、大体3割程度のようですので、多くの人は医療保険に加入していても使うことはありません。

このようなことから考えると、医療保険に加入するよりも、病気に備えて貯金したほうが得であると考えます。

しかし、1つだけ医療保険に加入した方が良いことがあります。

次の章で紹介します。

 

先進医療特約は非常に良い!

医療保険の特約の中には、先進医療特約というものがあります。

先進医療特約とは、先進医療を受けたときにかかる費用を保障してくれる特約です。

毎月10円程度の保険料で、1000万円を超える先進医療の保障を受けることができますので、医療保険に加入するのであれば、必ずこの先進医療特約をつけるようにしましょう。

正直、医療保険に加入する意味は、この先進医療特約だけになります。

医療保険に加入する際は、保険料が安いネット保険や共済に加入たうえで、先進医療特約をつけるのがもっとも効果のある加入方法と言えるでしょう。

ネット保険は、一般的な生命保険会社に比べ人件費がかなり抑えられているので保険料がかなり安いです。

共済保険も利益を目的にしていないので、一般的な医療保険に比べ保険料はかなり安くなります。

先進医療特約目的に医療保険に加入するのであればネット保険もしくは共済保険を利用するようにしましょう。
 

医療保険は掛け捨てで入るべき!

今までのところで、「医療保険は必要ありませんが、先進医療特約目的に入る事はあり」と説明してきました。

では医療保険は、掛け捨てで入るべきなのかそれとも掛け捨てでないタイプの保険に入るべきなのか迷う方も多いでしょう。

答えはズバリ、掛け捨ての医療保険に入るべきです。

最近は貯蓄機能を備えた医療保険も出てきているようですが、保険でお金を貯めるということは非常に効率が悪いからです。

保険には様々なコストがかかってくるので、仮に祝い金などがある保険でも、普通に貯金もしくは投資に回した方が圧倒的に効率は良いので、保険でお金を貯めるといった発想はやめましょう。

健康状態が悪い人でも最近は入ることができる医療保険もありますが、そのような保険は非常に保険料が高いので基本的には検討に値しません。

日本の公的医療は非常に充実しているので、医療保険に入っていないからといってそんなに心配する必要はありません。

むしろ、高い保険料を払う位であれば病気に備えて貯金や投資にお金を回したほうがよっぽど効率的であるといえるでしょう。

 

まとめ

今回は、医療保険の必要性について説明をしました。

日本の公的医療制度が非常に充実しているため、基本的に医療保険に加入する必要はないでしょう。

先進医療特約は非常に内容が良いものになっていますので、先進医療特約目的に医療保険に入るのは良い選択です。

その際は保険料が安いネット保険もしくは共済に加入するようにしてください。

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