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NISAの始め方:40代からでも遅くない!節税しながらの投資をサラリーマンにおススメ

皆さんは、NISA・つみたてNISAについてご存知でしょうか?

NISAやつみたてNISAは、非課税口座のことで、通常、投資信託や株式投資を行い利益が出ると利益に対して20.315%の税金がかかります。

しかし、NISAやつみたてNISAを利用すれば税金はかかりません。

例えば、100万円利益が出た場合203,150円の税金がかかることになりますので、税金がかからないことのメリットは大きいですね。

NISA・つみたてNISAを使うと税金がかからない事は、なんとなくご存知の方も多いと思いますが、一人でNISAとつみたてNISAを両方使うことはできません。

NISAとつみたてNISA、どちらが自分に合っているか判断するためにNISAやつみたてNISAを利用した投資戦略について知りたい方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、NISAやつみたてNISAの代表的な投資戦略について説明をします。

NISA・つみたてNISAを選ぶ際の役に立ててくださいね。

 

NISA・つみたてNISAの概略

NISAやつみたてNISAの代表的な投資戦略について説明をする前に、NISA・つみたてNISAの概略について説明します。

引用元 : 一般NISAとつみたてNISAの比較表(出典:証券業協会HP)


まずは、NISA・つみたてNISAの基本的なスペックについてしっかり確認しましょう。

NISAの特徴

様々な特徴があるNISAですが、代表的な特徴は5つに集約されます。

  1. 年間最大投資額は120万円
  2. 最大5年間投資できる(累計最大投資額600万円)
  3. 株式投資もできる
  4. 利益に対して非課税
  5. 非課税期間は、基本5年

NISAは、1年間で最大120万円投資することができます。

最大5年間投資することができますので、累計最大投資額は600万円です。

かなり大きな金額を投資に回すことができることがわかりますね。

つみたてNISAの特徴


つみたてNISAの特徴も、たくさんありますが主なメリットは4つに集約されます。

  1. 年間最大投資額は現行40万円(2024年に制度変更あり)
  2. 最大20年間投資できる
  3. 利益に対して非課税
  4. 非課税期間は最長20年間

つみたてNISAは、NISAに比べると1年あたりの投資金額は少ないですが、最長期間の投資を続けると、かなり大きな金額になることがわかります。

また、非課税期間も最長20年間と非常に長い期間利用することができますのでじっくり資産を増やしたい方に向いている制度といえるでしょう。

現行制度では、同一年中は、NISAとつみたてNISAは選択制ですのでご注意下さい。

なお、令和2年度税制改正により、2024年から新たな2階建ての制度に変更になります。


NISA・つみたてNISAのデメリット

様々な特徴があるNISAとつみたてNISAですが、デメリットもあります。主なデメリットは下の4つです。

  1. 損益通算ができない
  2. 繰越控除ができない
  3. NISA枠の再利用や枠の繰越はできない
  4. つみたてNISAの投資対象は一定の投資信託のみに限定される

NISAやつみたてNISAは、売却時に損失が生じても、損益通算や繰越控除を行うことができません。

また、NISA口座で購入した投資信託や株式を売却してもその非課税投資枠の再利用はできませんし翌年に枠を繰り越すこともできません。

課税口座への移管時は注意が必要です。移管時点の時価が課税口座における取得価格になり、その後の売却時の譲渡課税の計算基準となるからです。

例えば、次のような例が起き得ます。

  1. ① NISA口座内で、A株式に100万円投資
  2. ② 課税口座へ移管。移管時の株価50万円(この50万円が以降の取得価格)
  3. ③ その後、80万円で売却。


この事例では、全体取引では20万円の損失(③―①)。しかし、税法上は、30万円の譲渡益(③―②)となり、約6万円の課税が生じます。

つまり、20万円の損失に加え、約6万円の課税がなされます。

それでは、NISAやつみたてNISAの特徴やデメリットについて理解したところで、それぞれに適した投資戦略について説明していきます。

NISAのおすすめの投資戦略

NISAは、2023年までは1年間で最大120万円投資することができます。

ある程度、大きな金額を投資に回すことができますが非課税期間が基本5年と短いので、NISAを利用する際は、ある程度短期間に大きな値上がりが期待できるものに投資するようにしましょう。

投資信託でも、大きな利益を狙える商品はありますが、一般的に株式の方が大きな利益を狙いやすいでしょう。

また、NISAは、米国株に利用することもできますので、大きな値上がりが期待できる米国株に投資することもおすすめの方法です。

例えば、GAFAと呼ばれるグーグルやアマゾン・フェイスブック・アップルというアメリカを代表するハイテク株は、2020年の1年間で2倍以上株価を上げました。

もし、120万円をGAFAのいずれかの株に投資していた場合、1年間で240万円以上になったことになります。

もし、課税口座の場合、利益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISA口座を利用すれば税金はかかりません。

このように、大きな値上がりを期待できる株式などに投資をすれば、NISAのメリットを最大限に受けることができます

もちろん、株式投資は、値下がりするリスクもありますので大きな損失を被ってしまう可能性もありますが、投資の原則は余裕資金で投資をする事です。

もし、大きな値下がりをしてしまっても、しばらく保有することができる資金で投資をすれば慌てる事はないでしょう。

短期間に、ある程度まとまった資金で投資することができるNISAを利用する場合は、大きな値上がり益を期待できるものに投資することがおすすめです。

つみたてNISAのおすすめの投資戦略

つみたてNISAは、1年間あたりに投資することができる金額は、現行最大40万円と決して大きな金額ではありません。

しかし、最長20年間非課税期間を利用することができることがつみたてNISAの最大の特徴です。

20年という長い期間利用することができますので、おすすめは株式のインデックスファンドを使った投資になります。

ドルコスト平均法で長い期間、購入し続ければ、平均購入単価は安定しますので、ある程度値動きがある株式インデックスファンドは利益が出しやすいです。

過去のシミュレーションを見てみると、積立投資の場合、積立期間が長いほど、株や債券・不動産などにバランスよく投資されているバランスファンドより、NYダウなどの株価指数に連動したインデックスファンドの方が圧倒的にパフォーマンスは良いという結果があります。

基本的に、世界の株価指数は長い目で見れば右肩上がりですし、大きく下がった時も積み立て投資であれば拾うことができるからでしょう。

一方、バランスファンドの場合、確かに安定はしていますが大きな価格変動がなく長期で見ても上昇は株価指数に比べると緩やかになりますので大きな成果は期待できません。

せっかく、最長20年間という長い期間とすることができるので、つみたてNISAを利用する際は、ある程度値動きが激しい株価指数に連動したインデックスファンドで投資することがおすすめです。

まとめ


今回は、NISA・つみたてNISAのおすすめの投資戦略について紹介をしました。

もちろん、今回紹介した投資戦略以外にも様々な投資戦略はありますが、今回紹介した投資戦略は自信を持っておすすめできます。

NISA・つみたてNISAともに、税金がかからないということは大きな特徴ですし、非課税で運用することができる仕組みは、NISA・つみたてNISA以外だとiDeCo(イデコ)くらいでしょう。

非課税で投資できる特徴を最大限に生かすためには、ご自身に合った投資戦略にマッチした方を選択する事は非常に大切なことになります。

今回の記事が、NISA・つみたてNISAを選択する際の参考になれば幸いです。

NISA・つみたてNISAはiDeco(イデコ)同様に、自信を持っておすすめできる投資方法です。

2024年の制度変更も確認の上、長期の資産形成を検討する価値は高いものと思います。本サイトでいずれ、iDecoにも触れる予定です。

この記事がNISAを始めるきっかけとなれば何よりです。

この記事を書いた人
メガバンクに30年勤務。本部で融資審査・拠点ネットワーク企画、支店で法人営業・リテール営業を経験。「半沢直樹」に登場する金融庁検査官のモデル人物と検査時に対峙した苦い思い出もあります。銀行員特有の早期セカンドキャリア時期を迎え、一般企業への転職に成功。現在、経営企画部長として日々奮闘中。
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