あなたは転職エージェントに登録していますか?
転職を考えている求職者(登録者)に対し、さまざまな転職サポートを無料で提供するサービスです。
ここでは、転職エージェントを活用するメリットとデメリット、おすすめできるケースとあまり効果が期待できないケースをご紹介します。
エージェント選択と登録のポイントや活用時の注意点も併せて参考にしてください。
まず、転職エージェントを活用することで得られるメリットをご紹介します。
転職エージェントは、インターネット上に出さない求人案件を持っています。
扱う求人案件の7~8割が非公開求人というところも少なくありません。
経歴やスキルにマッチした求人案件があれば、紹介してもらえる可能性があります。
自分だけで進めるより、多くの自分に合う案件に出会えるでしょう。
転職エージェントを介せば、応募者が企業と接点を持つのは面接の本番のときだけです。
面接以外の応募から、面接の日程調整、条件交渉や入社に際しての確認まで、すべてエージェントの担当者が代行してくれます。
自分が在職中で忙しかったとしても、代理でやり取りして手続きを進めてもらえるのです。
経験や実績、スキルなどについて、自分だけで考えると印象に残るものが偏りがちです。
転職エージェントのアドバイザーは、転職活動の専門家です。
アドバイスを受けながら、経歴書作成や面接で役立つ客観的なキャリアの棚卸しができます。
読書猿さんが執筆した「独学大全」の中の「カルテ・クセジュ(脳内知識の棚卸し)」を使ってキャリアの棚卸をする手法を『弱いつながりが転職で役立つ?Giverの精神で有益な人・情報を集めよう!』の中で紹介しています。興味ある方はぜひお読みください。
効果のあるアピールポイントは、自分のことであっても企業ごと、求人案件ごとに微妙に異なります。
転職エージェントの担当者は、一つひとつの案件について、どのような人が求められているかを企業に詳しくヒアリングしています。
そのため、応募する企業に響くアピールポイントが分かるのです。
自分のどこを強調すればいいかをアドバイスしてくれるでしょう。
エージェントは、企業からの紹介依頼を受けるときに、求人情報だけでなく、企業の事業や人事課題など、求人の背景についても詳しくヒアリングします。
付き合いの長い企業ほど、Web上に公表されていないような内情も深く理解しています。
業務内容についても理解を深め、最適な人材を紹介することに努めるのです。
ですから、相談すれば、応募企業の詳しい情報が入手できます。
企業研究の手法を『40代こそ転職するなら企業研究ノートを作れ!面接時に役立つまとめ方とは』の中で紹介しています。
では逆に、転職エージェントを活用することのデメリットを見ていきましょう。
転職エージェントのビジネスは、「マッチする人材」をお客様である企業に紹介することが利益につながる第一歩です。
数多くの求人案件と登録者を抱えていますが、マッチする登録者がいなければ紹介できません。
したがって、自分にマッチする求人案件がなければ紹介されません。
転職エージェントが抱える求人案件は、契約企業の分だけで、世の中のすべての求人情報を網羅しているわけではありません。
つまり、そのエージェントと契約を結んでいない企業の求人が紹介されることはあり得ないのです。
幅広く機会をとらえるためには複数のエージェントに登録する必要があり、求職者にとっては管理上の煩雑さが生じます。
どの登録者に紹介するかもエージェントの担当者の選択次第となります。
担当者の見方やスキル次第で、紹介する/しないの判断軸が変わることが起こります。
企業への直接応募と違って、企業とのやり取りはすべて転職エージェント経由となります。
そのため、応募から面接、内定や入社までに行われる一つ一つの連絡や確認のやりとりの進行は時間がかかるでしょう。
転職エージェントは各社でサービスの質や程度が異なります。
手厚いサポートやサービスが売りのエージェントでも、担当者ごとの能力やスキルは一律ではありません。
求人案件の紹介や対策、キャリア上のアドバイスについて能力不足の担当者がいることも知っておいたほうがいいかもしれません。
関連記事:
・転職エージェントの対応が悪い?40代からの転職を成功させるコツは?
・転職活動に悩む40代必見!根本的な2つの不安を解消する転職エージェントの活用方法
転職エージェントは、求職者の登録も紹介も無料で提供しているところがほとんどです。
基本的には、登録しておいて損になることはありません。
ただ、転職活動時の意向や状況によって、エージェントを積極的に活用したほうがいいケースと、そうでもないケースがあります。
応募する企業が週休2日制、営業時間が9~18時などの場合、企業の人事がコンタクトを取りたいのは平日の日中です。
在職中の場合、その時間は仕事が忙しいことも多く、お互いのコミュニケーションが取りにくくなると考えられます。
エージェントが代行してくれれば、スムーズになるはずです。
自分だけで進めた転職で失敗した人や、自分の転職活動に自信がないという人は、転職エージェントの活用をおすすめします。
ぜひ、転職のことを熟知したアドバイザーのサポートを受けながら転職活動を進めてみてください。
効果的なアドバイスや自分だけでは得にくい情報をもらって活動に活かしましょう。
インターネットで求人情報を検索するとき、いくつかの条件を入れて絞り込むと思います。
あなたの希望に沿う案件がどれくらいヒットしてくるでしょうか。
とくに40代以降になると、対象案件の数はグッと少なくなる傾向があります。
企業選択の幅を広げたい人は、転職エージェントの非公開案件が頼りになるでしょう。
ミドルを対象とするハイレベルな求人案件は、表に出ないものも多いです。
入社を希望している企業が大量採用をしている場合、その企業が転職エージェントを活用する可能性は低いと考えられます。
一人採用が決まるごとに高額の報酬が発生するため大量募集ではコスパが悪くなるからです。
または、頻繁、もしくは常に求人を出している企業は、その時点ですでに採用コストが嵩んでいるため、転職エージェント経由の人材を採用する確率が低くなると考えられます。
転職エージェントの担当者は利益創出に向けて、できるだけ早い時期に転職を決めたい人を優先的に対応します。
ひとたび、適任者を見つけたら、採用される可能性を上げるために積極的にコンタクトしてくるでしょう。
時期にこだわらず、マイペースに、じっくり自分に合う企業や求人を探していきたい人には、その頻度やスピード感が煩わしく感じられることもあるかもしれません。
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転職エージェントごとに特質や強みが異なります。
業界や職種をまんべんなく網羅した総合型エージェントと、特定の業界や職種などに特化したエージェントがあります。
無料ですから、どこに登録してもいいのですが、手応えがなければ意味がありません。
自分に合うエージェントを選択しましょう。
また、1つだけでなく、複数のエージェントに登録されることをおすすめします。
エージェントごとに扱う企業や求人案件が異なるからです。
何人かの担当者とやり取りをしていく中で、サポートや能力の差にも気付けるでしょう。
はじめてエージェント登録する時は、どこを選ぶか迷うものです。当サイトでは大手のエージェントの利用をおすすめしています。
日系での転職を考える方は大手2社、パソナキャリア、doda(デューダ)、への登録をおすすめします。
英語力の高い方、外資系企業での経験のある方、ロバート・ウォルターズとエンワールド・ジャパンの2社への登録がおすすめです。
最後に、転職エージェントを活用するときに気をつけておきたい点を確認しましょう。
転職エージェントを活用するにしても、転職活動を担当者に任せきりにすると成功は遠ざかります。
転職するのは担当者ではなく、あなたです。
相談も求人を紹介してもらうときも、主体性を持って進め、自分意思で選択することを心がけましょう。
担当者からのアドバイスや提案は、鵜呑みにせず、あなたの判断材料として役立ててください。
そうでないと、思わぬミスマッチが起こることもあります。
担当者に不信感や能力不足かなと不安になったら、他の担当者への変更を希望しましょう。
人同士ですから相性もあります。
人生や生活のかかった転職ですから、納得のいくサポートを得て、良い転職を実現しましょう。
この点はエージェントも理解しているので遠慮する必要はありません。
転職エージェントや担当者は、あなたの転職をサポートしてくれるパートナーです。
媚びる必要はないですが、約束の厳守や連絡に対する迅速な回答など、ビジネスマナーをきちんと守って付き合いましょう。
また、経歴やスキル、自分の置かれた状況なども正直に伝えていくことが大事です。
エージェントとの付き合い方を『40代の転職は本当に厳しいのか?成功率を上げる4つの考え方』にて紹介しています。合わせてお読みください。
転職エージェントを活用するかどうかを迷う場合は、ぜひ、登録をおすすめします。
費用も、強制もないので損はありません。自分に合う企業や求人に出会える確率も高まります。
アドバイザーからの客観的な意見は、最終的にエージェントを介した転職を選択しなかったとしてもきっと役立ちます。
主体的に動いて、企業や転職の情報収集の手段として活用してみてください。
ズバリ、転職エージェントは使うべきです!
そしてアドバイザーと良い関係を築いてください。